モロッコ:西アフリカ諸国における電力融通プロジェクトに着手

2023年12月27日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコは西アフリカ諸国における電力融通プロジェクトに着手

【ラバト:アナトリア通信】

国家電力規制機関のトップであるアブドゥッラティーフ・バルダーシュ氏は、西アフリカ諸国における電力融通に関するプロジェクトの着手を決定したと発表した。

バルダーシュ氏によると、モロッコは自国とモーリタニア間での電力接続の可能性を調査することを目的とするいくつかの研究を実施し、また、より広い視野に立ってマグリブ諸国と西アフリカ諸国の経済的及び技術的レベルでの結びつきを希求しているという。

なお、同氏は、西アフリカ諸国との送電線網建設に要する経済面および技術面についての詳細や実施期限については言及しなかった。

2022年11月23日、王宮府はモロッコ政府が2030年始めには電力生産の52%を再生可能エネルギーによって賄うことを決定したと語った。さらに、王宮府は当時の声明で「我が国は再生可能エネルギー部門において強固な実績・資質を持つ国家集団に上り詰め、その分野での複数のプロジェクトに対応することを目標としている。」と強調した。

また先週土曜日、モロッコの都市マラケシュにてアフリカのサヘル諸国の大臣らは、各国が国レベルの作業チームを設置することで合意した。これは、大西洋沿岸諸国の再生可能エネルギー有効活用を目的としたモロッコのムハンマド6世が主導する国際イニシアチブを活性化するために方策の準備と提案を行うためのものだ。さらに、モロッコ政府は6月、再生可能エネルギーへの投資を3倍に増やし、投資額は2023年から2027年の間に年間14億ドルに到達する見込みを発表した。


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翻訳者:若杉宗一郎
記事ID:56989