アメリカ:フーシ派を「国際テロ組織」に再指定へ
2024年01月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■米政権はフーシ派を「テロ組織」に再指定することを検討
【ワシントン:ラーイド・サーリハ、本紙】
複数の米メディアは、「イエメンの親イラン武装組織フーシ派がイスラエルへの攻撃を激化させているのを受け、ジョー・バイデン米政権が近く同派を『国際テロ組織』に指定する見通しとなった」と報じた。
この措置によりバイデン政権は、ドナルド・トランプ前政権が任期終了間際に実施し、物議を醸した政策に関する方針を戻すことになりそうだ。
バイデン大統領は2021年2月、フーシ派がブラックリストに載っていると、救援組織や企業が10年近い内戦で苦しむ国民に支援を届けることが難しくなるとの懸念から、同派の「国際テロ組織」指定を解除した。イエメンでは、依然として2,200万人近くが人道支援を必要としており、その半数が子どもである。しかし、フーシ派がその地域(紅海周辺)で攻撃を繰り返す中、米国会議員たちは、バイデン政権に対して、フーシ派の軍事拠点への反撃を遂行すること、および同派をテロ組織に指定して制裁を科すよう圧力を強めている。
バイデン大統領は先週、(自身が)フーシ派をテロ組織とみなすと述べ、米国務省も(フーシ派のテロ組織)再指定を検討していると発表した。一方、政府高官たちは、「国際テロ組織」に指定する可能性について責任の伴った約束をすることはなかった。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:新藤花絵
記事ID:57156