トルコ人初の宇宙飛行士ゲゼラヴジュさん「訓練は大変ではなかった」
2024年01月17日付 Hurriyet 紙
F-16のパイロットであるアルペル・ゲゼラヴジュ氏は、トルコの科学戦略のため、宇宙に行く。21年間、空軍で重要な任務と成果を果たしてきたゲゼラヴジュ氏の新たな任務先は、国際宇宙ステーションである。彼を宇宙に運ぶロケットは1月18日から19日にかけての夜間に打ち上げられる。CNNTürkのハスレット・カヤ記者はアルペル・ゲゼラヴジュ氏に歴史的任務を前に取材を行い、注目される点について質問した。
トルコで最初の宇宙飛行士となるアルペル・ゲゼラヴジュ氏の宇宙への旅路が始まるまであと数時間となった。明日夜間に行われる打ち上げはイスタンブルとアンカラの広場と科学センターから見ることができる。
産業技術省は、イスタンブルとアンカラの広場に「ドーム・テント」と呼ばれる巨大なドーム型のプラネタリウムを建設した。ゲゼラヴジュ氏の写真、産業技術省、トルコ宇宙庁、国家技術促進運動、トルコ初の有人宇宙ミッションのロゴが、その周辺に配置された。
■「無駄にする時間はない」
CNN Türkのカヤ記者の質問に回答したゲゼラヴジュ氏は「国際宇宙ステーションに14日間滞在します。毎分がとても重要であり、無駄にできる時間は全くありません。合計で13もの実験が計画されています。トルコ科学技術研究会議の中で充備された実験もあります。医学分野の実験もあります。国際宇宙ステーションでの無重力環境の影響を調査する予定です。」と述べた。
■「実験が行われる」
「この研究(注)はエーゲ大学の教授たちによって行われました。塩湖だけでなく、世界のあらゆる地域で同様の植物に関する研究が行われています。この研究で、わが国に生育する固有植物を主な対象として定め、分子反応を比較することを計画しています。彼らの研究は、今後数年で月や火星環境で設けられる予定の生活環に適応できる強い植物の研究にとって、非常に重要な科学的研究です。
■「訓練の中で困難なことはなかった」
短期間で時間のかかる訓練期間を完遂することができました。 時間的制約という点では大変だったといえます。科学的には、困難を被った期間ではなかったです。私たちは4人のチームで構成されています。私たちの任務の責任者はNASAで5回も宇宙に行っている経験豊富な宇宙飛行士です。ただ単に私たちの建国100周年に巡り合った一歩でした。目的地ではなく、始まりの物語だからこそ重要なのです。」
(注)トルコ中部に所在する塩湖で生育する塩生植物を用いて塩ストレスの感知を調べる研究。
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翻訳者:伊藤颯汰
記事ID:57157