ファジル音楽祭事務局長は以下のように述べている。「演劇祭と映画祭は10日間開催されますが、音楽祭は5日間のみです。過去数十年間は10日間開催されていましたが、後に8日間になりました。しかし今では5日間となってしまいました。もし予算が確保できていれば多くのグループを招待できていたでしょう。」

【ハムシャフリー電子版】毎年バフマン月［西暦1月21日から2月19日］には様々な芸術祭が開催されている。それらの中にはバフマン月1日から23日までの期間に開催される演劇祭や映画祭があり、また、視覚芸術祭はより長期にわたり愛好者を受け入れている。38年間続く芸術祭のひとつに、今年39回目を迎えるファジル音楽祭がある。しかし、昨年まで10日間行われていたこの音楽祭は、予算不足のために5日間の開催に短縮され、バフマン月23日から28日まで［西暦2024年2月12日から17日まで］開催の予定である。音楽祭には様々な部門があり、イランのグループに加えて外国のグループも参加する。

◇音楽祭の開催縮小
　今期のファジル音楽祭事務局長であるレザー・マフダヴィー氏もこの開催期間縮小を批判し、主な理由を予算不足と述べ、本紙に次のように語っている。「この音楽祭はもうすぐ40周年を迎える最も重要な芸術祭のひとつです。しかし、今回はただ資金不足のために5日間の開催が予定されており、このことが私たちに困難をもたらしています。」同氏は次のように続けて強調する。「演劇祭と映画祭は10日間開催されますが、音楽祭は5日間のみです。過去数十年間は10日間開催されていましたが、後に8日間になり、近年はこの日数で開催されていました。しかし今では5日間となってしまいました。もし予算が確保できていれば多くのグループを招待できていたでしょう。」

◇ホールと公演の不足
　ファジル音楽祭事務局長は以下のように付け加える。「残念ながら、私たちは予算不足のため開催期間を短縮しなければいけませんが、もし適切な予算が得られ、現在の何倍かになれば、10日間にわたる開催が可能になり、増やした日数で音楽祭に様々な部門が追加されます。」現在、第39回ファジル音楽祭主催者の不安の種は公演スケジュールだ。マフダヴィー氏は演奏ホールに言及し、次のように続ける。「音楽演奏ホールの数は非常に少なく、せめてホールがもっとあれば、公演数が増やせるでしょう。今期は、イランの音楽グループに加えて、外国のグループも音楽祭への参加手続きを取っています。400以上の参加希望があるものの、残念ながら開催期間が短いため全てに充てることはできません。」今期の音楽祭のコンペティション部門(バールバド賞)と非コンペティション部門の募集は、メフル［西暦2023年9月23日～10月22日］に登録が始まり、アーザル月［2023年11月22日～12月21日］に終わった。