UNRWAは避難民に安心を与える
ラファに逃れたもう一人の避難民アリー・バドリーは、欧米諸国がUNRWAへの支援停止を決定したことを非難した。「我々は屈辱を経験した国民であり、UNRWAは我々に頼れる援助をもたらしてくれる存在だが、現在ドイツなどの欧米諸国は、ガザにUNRWAの居場所は無い、と主張し、同機関の活動停止の必要性を訴えている」と述べ、「UNRWAの後に誰が我々に援助してくれるのでしょうか?我々は神の慈悲とUNRWAの支援のもとに生きる民なのです」と問いかけた。
そして同氏は、本紙に対し以下のように指摘した。「UNRWAがガザの避難民に提供する治療・食糧支援は、我々が苦しむ多くの危機の解決に貢献してくれました」。
さらに、「パレスチナ自治政府やガザ政府はUNRWAのようにパレスチナ人に対して支援を行うことができません」と説明し、「避難民らはUNRWAのオフィスビルを見ると安心し、彼らがまだ活動しているということを確認するのです」と強調した。
別の避難民(50歳)は、欧米諸国がパレスチナでのUNRWAの活動を停止に追い込もうとしていることを「犯罪」と表現した。また、「我々は激しい戦争の中を生きていますが、彼ら(欧米諸国)がそれにさらなる災難を加えるということはあり得るでしょうか?我々は人間であり、すべてにおいて生きる権利を持っています。我々は侮辱や屈辱を受け入れません」として驚きを示した。
そして同氏は、パレスチナ難民らが治療においてUNRWAに全面的に依存していることを強調し、「我々はどこに行けば、どこの病院でなら治療を受けることができるのでしょうか?UNRWAへの資金拠出停止という悲劇の後、誰が糖尿病や高血圧といった慢性疾患の患者たちを治療するのでしょうか?」と問いただした。
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