トルコの鉄道新名物、メソポタミア特急

2024年04月06日付 Cumhuriyet 紙

アンカラからディヤルバクルまで全線にわたって、旅行好きに新たな経験を与える観光列車は、4月19日の運行開始に先立ち、プロモーションツアーを実施した。

アンカラから発車した同列車は、カイセリ、マラトゥヤ、エラズーで休憩し、およそ1日後にディヤルバクルに到着した。トルコ内陸部・東部・南東部を通る旅路の間に自然の景色を楽しむ旅行客は、停車する町も観光することができた。地域の歴史的な名所も訪れた参加者は、地方の食事も体験し、地元の産品を購入する機会もえた。

ディヤルバクル商工会議所のメフメト・カヤ会頭は、観光列車を迎え入れ同市の強みの一つは観光だと話した。

「メソポタミア特急」が町を知ってもらうため良い機会となると強調するカヤ会頭は、「年間100万人以上の観光客が地元業者にも、町の発展にも貢献しているが、この列車の運行によってアンカラからディヤルバクルまでの旅路で我々の国の美しさを感じ、停車する町にも貢献することになる」と話した。

娘のメリナさんと旅行するイクリム・クトゥヴァルさんは、ツアーの参加をとても楽しみにしていたという。クトゥヴァルさんは、今回の旅が参加者それぞれにとって異なる経験を提供したとし「私たちは滞在したキャビンを装飾し、とても快適な旅を過ごした、楽しかった」と話した。

イズミルから訪れツアーに参加したと話すメフメト・チョバンさんは、列車での旅に加え様々な町で新しいものを発見することが楽しかったと語った。チョバンさんは、旅行はとても快適で、特に旅行者にとって理想的な旅であると強調しながら、「この旅をする人は、旅行の間私たちの国の美しい景色を見ながら、自身の一面を見つける。とても楽しんだ。皆楽しむだろうと思う」と話した。

◾️運行はいつ始まる?

トルコ国鉄(TCDD)運行株式会社総局により1051キロメートルにわたり企画された運行列車の初運行は、4月19日(金)午後3時55分にアンカラを発ち、復路はディヤルバクルを4月21日(日)正午に出発すると見込まれている。

◾️値段は?

「メソポタミア特急」は、合計180人乗ることができ、9つの寝台車両、1つの食堂車両をもつ。2人で寝台列車を利用して旅を行いたい人は[往路]9000リラ、復路は8000トルコリラとなる。

寝台車両の2人向けの部屋にはソファーがあり、寝る際にはベッドに変えることができる。部屋には旅行者用に冷蔵庫からトイレ、収納や照明・ヒーターまでと、あらゆる準備が設られている。

無類の自然の景色を楽しみながら、快適な旅をお届けする観光列車は、カイセリとマラトゥヤでそれぞれ3時間、エラズーで4時間、休憩時間をもうける。列車の旅はディヤルバクルをはじめとする地域の経済にも貢献することが期待されている。


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翻訳者:内山千尋
記事ID:57617