貴重な黄エーベルの花、折ったら罰金38万7千リラ!

2024年05月07日付 Cumhuriyet 紙

軍警察は、トルコの最も貴重な固有植物の一つでアフィヨンカラヒサール県ボルヴァディン郡のエーベル湖畔に分布する黄エーベル保護を目的としたパトロールを始めた。また、花を折った者に科される罰金は本年38万7141リラ(約18万6370円)と定められた。

黄エーベルが今年も開花した。比類ない美しさによって多くの人々を魅了する黄エーベルを保護するため、自然保護・国立公園支局と軍警察が対応にあたっている。

マメ科の女王として知られる黄エーベル(Vuralia turcica- Thermopsis turcica)の花は、世界でエーベル湖とアクシェヒル湖のみで生育している。黄エーベルは今年も美しく開花した。黄エーベルは、抗酸化物質や抗菌物質を含有することから製薬業界で活用される可能性を秘めている。また、地球上に1万8000近く存在するマメ科の種のうち、1つの花から3つの実が成る唯一の種として知られる。こうした特徴から、世界では独特な重要性をもつ遺伝資源として認知されている。

アフィヨンカラヒサール県軍警察司令部附属の環境自然動物保護班司令部とボルヴァディン地区自然保護・国立公園局は、ボルヴァディン・チャイ両郡の境域で協働してパトロールを行った。黄エーベルは、折ったり傷付けたりすることが法律条項で禁じられており、その査察が行われたのである。花に被害を与えた場合の罰金は38万7141リラと発表された。


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翻訳者:金子萌
記事ID:57862