ワシントン・ポスト紙は、ガザ地区におけるシオニスト政権の犯罪に向けた大学生らの抗議活動に対する「ここ数年の大学キャンパス内での活動への警察の最大の対応」という報道の中で、拘束者数が、直近の10日間で900人以上に上ると発表した。
【ハムシャフリー電子版】ニューヨークのコロンビア大学におけるデモ隊の弾圧が、抗議活動をアメリカ全土の大学に波及させ、最新の報道によると900人以上が拘束された。
デモを強制排除するために、学長らは注力している-しかし多くの場合で、失敗している-デモでは、警察の暴力的な介入もしばしば目撃され、何百人もの大学生-教員でさえ-が力ずくで逮捕されている動画が、様々な州で公開されている。デモ参加者は、抗議したために処罰されたり免職となったりした教員や大学生らに対する赦免を求めている。
ここ数日アメリカ全土のますます多くの大学で、警察官と大学管理運営者が、パレスチナを支持するデモ参加者らと火花を散らしている。彼らは学生を拘束し、抗議キャンプを解散させ、学業への影響を引き合いに出して学生を脅している。
ガザ戦争に反対する学生運動の新たな波は、大学管理運営者らが議会前に現れ、デモの鎮静化を約束した後、4月18日にコロンビア大学で少なくとも108人のデモ参加者が逮捕されたことから始まった。その時期から、アメリカのいくつかの最大都市に拠点を置く大学も含めた複数の大学で警察が介入を行い、900人以上の逮捕者が出るに至っている。
多くのデモ参加者の主な要求は、ガザでの戦争から利益を得ているとされる、シオニスト政権と関係のある企業から、大学が資本を引き上げることだ。
ポートランド州立大学は、シオニスト政権と関係のあるボーイング社からの寄贈及び資金援助の受け取りを、倫理審議会を開くまで停止すると発表した。学長は資金援助の停止のための決定に際して、学生や教員の要望に言及した。
◆ホワイトハウス:誰かが危害を受けることは望んでいない
学生及びデモ参加者に対する警察の暴力的な対応にも関わらず、ホワイトハウスは、アメリカ大統領のジョー・バイデン氏が、デモ参加者が平和的に声を上げる権利を尊重していると主張している。「私たちはその過程で誰かが傷つくのを目にしたくありません」
ジョン・カービーホワイトハウス国家安全保障会議戦力広報調整官は、ABCニュースに対し以下のように述べた。「一部のデモ参加者は、警察の強制排除に直面しています。大統領は、人々がガザ地区の戦争に対し非常に厳しい感情を持っていることを知っておられます。大統領はこのことを理解し尊重しているほか、何度も述べているように、私たちは平和的な抗議の権利を必ず重んじます。人々は自分の意見を表明し、その意見を公の場で共有可能にするための権利が認められるべきですが、これらはすべて平和的なものでなければなりません」