ギリシャ・ミツォタキス首相、アンカラ訪問「解決できない問題はない」

2024年05月14日付 Hurriyet 紙

タイイプ=エルドアン大統領とギリシャのキリアコス=ミツォタキス首相との会談で前向きなメッセージが出てきた。エルドアン大統領は、ギリシャとの間で解決できない問題はないと強調した。ミツォタキス首相もトルコのEU加盟入りに協力するだろうと発言した。

タイイプ=エルドアン大統領のアテネ訪問後、昨日アンカラもギリシャのキリアコス=ミツォタキス首相を迎えた。エルドアン大統領は、ミツォタキス首相を大統領府に迎えた際、二人のリーダーは共同記者会見で、ハマスに関する見解の違い以外は二国間の関係に向けた温かいメッセージを送った。エルドアン大統領の発表は以下にまとめる通りである。

◾️親愛なるキリアコス氏の訪問

「高レベル協力会議の第5回会議で12月にアテネを訪問しました。対話のチャンネルを開いておき、我々の関係性で生じている加速化を発展させる点で意見が一致しているのを確認しました。こうした共通理解を友好関係・善隣アテネ宣言に盛り込みました。親愛なるキリアコス首相が5か月後に返礼の訪問を行ったのは、この合意の反映です。ご本人には、両国関係の前進に向けた誠実性に感謝します。」

(中略)

エルドアン大統領とミツォタキス首相は大統領府における会談の後、共にカメラの前で声明を出した。

◾️エルドアン大統領の異議

エルドアン大統領は、ミツォタキス氏が述べた「テロ組織ハマス」という言葉を次のように異議を唱えた。「親愛なる友よ、合意に至らなかった重要な議題があります。私はハマスをテロ組織とは認識していません。それどころか、ハマスは、1947年以来領土を占領されており、その後も領土を守ろうとしている抵抗組織です。現時点で、4万近くを超える人々を失ったハマスをテロ組織というなら、これは無慈悲なアプローチによるものです。実際、国連であなたたちも賛成票を投じる形で、この残酷性に加担・参画されず、この点にも感謝の意を示します。ここでテロ組織というのは、残念に思います。私はこのアプローチには決して加わりません。加わることは不可能です。」

◾️合意しよう

ミツォタキス首相による「お望みであれば、この議題で意見が一致してなかったので、私たちの間で合意しましょう。ただ、即時の停戦合意の締結については合意しているとは言えます。パレスチナ市民はこの残酷な政治の犠牲者であるからです。」という発言に対して、エルドアン大統領も「あり得ます。」との返答を行っている。

◾️カーリエの再開

エルドアン大統領は再び礼拝に開放したカーリエ・ジャーミイについて「閣下へも述べたように、カーリエ・ジャーミイは2020年に我々が下した決定の後、入念な修復活動の結果、礼拝と訪問が再開しました。ユネスコ文化遺産となっているあらゆる作品を保護し、国民と共にあらゆる人々が利用できるようにすることには大いに配慮しています。カーリエ・ジャーミイもまた新たなアイデンティティを伴って皆さんの訪問は可能です。」と述べた。

(下略)


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:安孫子織絵
記事ID:57902