環境都市問題地球温暖化問題省、教団の建築による木の伐採にすぐさま許可

2024年05月16日付 Cumhuriyet 紙

環境都市問題・地球温暖化問題省と農林省が、イスケンデルパシャ教団の要望に即してウスキュダルのアルトゥニーザーデに植わっている130本の木の伐採を即座に許可した。共和人民党所属でイスタンブル広域市議会の環境委員会委員長代理であるビルギュル・ジョシャル議員は、「すぐに決定を取り下げるべきだ」と意見した。

国有地でありながら使用権が「マフムト・エサト・ジョシャン教育・文化・友好・相互扶助財団」に与えられているアルトゥニーザーデの1812街区・第90区画上に植わっている130本の木の伐採が決定された。伐採される木はスズカケノキ、リンデン、イトスギ、カラカサマツなど様々な種類の木であることがわかっている。イスケンデルパシャ教団に属すその財団は、木の伐採の依頼や2つの省とのやりとり、木々の実地検分、報告書の作成、伐採される木の価格確定と売却通告を8日間で済ませた。教団は、木を伐採する1万2000平方メートルの区画に、隣接する区画にある同教団に属するアスファ教育協会のための寮を建設する予定である。この区画に以前あった寮の建物は2019年に壊されている。

◾️共和人民党、「財団に贈られるのを容認することはできない」

イスタンブル広域市議会の環境再生可能エネルギー及び気候変動委員会の委員長代理で共和人民党所属のビルギュル・ジョシャル議員は、130本の木の伐採に反発を示し、次のように見解を述べた。

「先に述べられた土地は、マフムト・エサト・ジョシャン教育・文化・友好・相互扶助財団にあてがわれました。その場所には男子学生寮の建設が計画されています。公共地が財団に進呈されるようなことを、また、全生命の源で自然の肺である木々が伐採されることを容認しません。すぐに下された決定を取り下げるべきです。」

◾️イスケンデルパシャ教団とは

イスケンデルパシャ教団は、ナクシュバンディー教団ハーリディー道統、ギュムシュハーネ修道場派に依拠しており、[16世紀]君主バヤジット二世の高官だったイスケンデルパシャが建設したイスケンデルパシャモスクへ、メフメト・ザヒド・コトゥクが1958年10月1日にイマームとして任命されたことで創立された宗教組織である。コトゥクのあとは娘婿のマフムド・エサド・ジョシャンが教団のトップの座に就いた。彼の死後はその地位を息子のムハレム・ヌレッディン・ジョシャンが継いだ。当該教団が養成したといわれる著名人の中には、以下の人物たちが挙げられている。

ネジメッティン・エルバカン、トゥルグト・オザル、ユルドゥルム・アクブルト、レジェプ・タイイプ・エルドアン、レジャイ・クタン、コルクト・オザル、ジェヴァト・アイハン、アフメト・テクダル、アーキフ・ギュッレ、ハサン・ヒュセイン・ジェイラン、テメル・カラモラオール、ネブザト・ヤルチュンタシュ、ヌマン・クルトゥルムシュ、ジェラル・アダン、ハサン・ジェラル・ギュゼル、ファレッティン・コジャ、アフメト・オザル、ムフシン・ヤズジュオール


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翻訳者:松田麻歩
記事ID:57916