トルコ・アゼルバイジャン、天然ガス供給で合意
2024年05月24日付 Yeni Safak 紙
トルコとアゼルバイジャンは、天然ガスの自国ならびにヨーロッパへの供給確保に向けて動いている。アゼルバイジャンは天然ガスをトルコへ、そしてそこからヨーロッパへ届けるために新しい協力関係を発展させ、現在の協働を深化させている。
この枠内で、エネルギー・天然資源省のアルパルスラン・バイラクタル大臣は、5月14日にアゼルバイジャンのミカイル・ジャバロフ経済大臣とイスタンブルで会談を行った。会談のあと、バイラクタル・ジャバロフ両大臣の間で天然ガス分野での協働に関する合意が調印された。
この合意により、両国間の関係は新たな次元に入った。トルコとアゼルバイジャンはそれぞれの、またヨーロッパへの供給の安全保障に寄与するモデルとなる協定に調印した。
■供給キャパが増加
これによると、2030年にかけてカスピ海沿岸地域のアゼルバイジャンの天然ガスのトルコへの供給量が増加する。この天然ガスの一部はトルコ経由でヨーロッパへ送られる。この目的のため、TANAP(トランス・アナトリア天然ガスパイプライン)とバクー・トビリシ・エルズルム天然ガスパイプラインの供給キャパが拡大される。
■トルクメニスタンの天然ガス
この協定により、トルクメニスタンの天然ガスがアゼルバイジャン・ジョージアを経由して中継地点としてトルコに送られることについても両国間で合意し、ウードゥル・ナヒチェヴァン天然ガスパイプラインの供用も開始される。
■天然ガスがナヒチェヴァンへ
今冬には、アゼルバイジャンから送られた天然ガスがトルコを経由するこのパイプラインでナヒチェヴァンへ提供される。こうして、兄弟である2カ国の間で直接の天然ガス輸送ルートが実現する。
■輸送システム
両国は、ヨーロッパへより多くの天然ガスを供給できるように、欧州諸国の天然ガス輸送システムの拡大に関して協働を進めていく。
■国家経済に寄与
トルコとアゼルバイジャンの天然ガス分野での協働は、過去から現在に至るまで両国の経済に寄与する形で続いている。両国は以前、バクー・トビリシ・エルズルム天然ガスパイプラインとバクー・トビリシ・ジェイハン石油パイプラインで、エネルギー関連の重要な協働をスタートさせている。アゼルバイジャンとトルコを経由してヨーロッパへガスを輸送することを目指すTANAPプロジェクトも、両国の協働分野を深化させている。
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翻訳者:神谷亮平
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