トルコの人口、高齢化への道?

2024年05月30日付 Cumhuriyet 紙

最初の調査が行われた1927年から今年までで人口が6倍に増えたトルコでは、高齢者の割合が10.2%に上昇した。高齢者の割合が共和国史上で初めて2桁に到達した一方で、人口の26%を構成している子供の人口が最初の集計以来最も低い数値となった。

トルコ共和国期において最初の調査が行われた1927年には1364万8270人だった人口が、昨年には8537万2377人になった。共和国100周年記念の2023年には、全人口における高齢者人口の割合が10.2%に上昇し、共和国史上はじめて2桁に到達した。

最初の調査から今年までおよそ6倍にまで人口が増加したトルコで、最初に集計が行われた1935年の高齢者人口は全人口のうち3.6%と登録されていた。

◾️高齢者の多い国

昨年末には65歳以上の人口が872万2806人に到達したトルコは、国連の基準によると「高齢者が多い国」に相当し始めた。人口増加速度が後退していると同時に急速に高齢化が進むトルコでは、人口予測によると、高齢者が全人口に占める割合は2030年には12.9%、2040年には16.3%、2060年には22.6%になると予測されている。

◾️高齢者は増加、子どもは減少

年齢構成が変わりつつあるトルコにおいて、全体のうち高齢者が占める割合が増える一方で、子供の割合は減少した。2023年末には2220万6034人の子供がおり、全体の26%という数字は1935年以来最も低い数値であった。

◾️年齢中央値は2023年に34歳に引きあがった

子どもの平均人口率が18%のEU加盟国27か国と比較すると、平均人口率26%のトルコではこの割合が2030年には25.6%、2040年には23.3%、2060年には20.4%、そして2080年には19%になると予測されている。新生児から最高齢者まで、国民の年齢を小から大へ順に並べたところ中央値は2023年に34歳に引きあがった。1935年の年齢中央値は21.2歳と登録されていた

◾️高齢者と子供の人口が一番多い地域

高齢者の割合が高い県はスィノプで20%、最も低い県はシュルナクで3.5%だった。子供の割合が最も高い県はシャンルウルファで44.4%、最も低いのはトゥンジェリで16.5%であった。

◾️年間人口増加率が後退

1935年の年間人口増加率は1,000人あたり21.1人だったが、1950年には1,000 人あたり21.7 人、2000年には1,000人あたり18.3人に減少した。増加率は2018年には14.7人、2022年には1000人あたり7.1人、2023年には1000人あたり1.1人に減少した。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:今田杏佳
記事ID:58002