モロッコ:児童婚慣行根絶に向けてのアプローチ

2024年06月01日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコ経済社会評議会議長:未成年者の結婚が身体的、心理的、精神的健康に与える悪影響

【ラバト:本紙】

モロッコの児童婚に関する議論が再び最前線に戻ってきた。経済社会環境評議会のアフマド・リダー・シャーミー議長が「モロッコにおける少女たちの結婚」について公表し、この事態が「少女たちの身体的、心理的、精神的健康に悪影響を及ぼし、教育の機会を奪っている」と強調した。

同議長は、モロッコ議会第一議場の「司法、立法、人権」委員会で、モロッコの法律、特に未成年者の結婚に関する家族法に適用される例外が常態化していることを指摘した。モロッコの裁判官は2022年に1万2940人の未成年者の結婚を承認したが、公式統計がファーティハ婚のような文書化されていない結婚のケースを考慮していないため、この現象の規模はより大きいと説明した。

負の影響

主要な開発上の選択や公共政策に関して諮問業務を行う憲法上の機関である経済社会環境評議会の議長は、モロッコでは婚姻適齢を成年年齢に相当する18歳に設定しているにもかかわらず 依然として児童婚がなくなっていないと述べ、女児の結婚は「少女たちの身体的、精神的、心理的健康に大きな悪影響を及ぼし、さらに教育や人格形成の機会を奪うこととなる。これは幼くして結婚を強いられた男性に及ぼす影響も同じことが言える」と強調した。

(後略)


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:荒岡麻里
記事ID:58032