エジプト:進化する「エジプトの家庭を維持する」ための国家プロジェクト

2024年06月05日付 Al-Ahram 紙

■カッバーグ社会連帯相:「マワッダ」は民間社会との協力によりターゲット層とのコンタクトに成功

【カイロ:本紙】

エジプトの家族(ウスラ)を維持し、尊厳ある生活の実現に向けて強い絆で結びついた家族を築くために必要な技能や情報を、結婚を控えた若者たちに教育することは、エジプトの最も重要な国家目標の一つである。それに関して、ネヴィーン・カッバーグ社会連帯大臣は、エジプトの家族を維持するための国家プロジェクト「マワッダ(真心/親密さ)」は、その基本的な目標である「エジプトの家族の保持」を成し遂げている。これまでに、結婚を控えた若者を対象に270の研修やセミナーを開催した。また、このプロジェクトでは全国の若者を対象とした研修・啓発プログラムを展開し、今年でサービスの受講者は約10万人に達したと明言した。

カッバーグ大臣は、「本プロジェクトは、省庁や政府機関、市民社会組織(CSO)、国際機構などさまざまな組織や団体と連携・協力し、多様な取り組みを通じて、ターゲットとしている対象にコンタクトをとることができた。そこで、プロジェクトは、国公立大学や高等・中等教育機関の男子、女子学生を対象とした研修や、専門分野別セミナーも実施した。具体的には、婚約中のカップルが一緒に受ける特別セミナー、(薬物)依存症からの回復者とその家族向けの専門セミナー、国境付近の辺境住民向けの研修、障害者へのインクルーシブ教育研修など様々なイベントや啓発キャンペーンである」と説明した。

一方、マワッダ・プロジェクトの責任者であるランダ・ファーリス博士は、このプロジェクトでは、「尊厳ある生活イニシアティブ」の農村コミュニティーで実施し、270の農村コミュニティーで約15万3000人の若者が参加したマワッダ・プログラムに加え、大学生や研究機関の学生の意識を高めることを目的としたさまざまなセミナーを開催したと述べた。


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翻訳者:中山早春
記事ID:58039