米国側発表「トルコはF15購入にサイン」

2024年06月06日付 Milliyet 紙
米国務省のマシュー・ミラー報道官は、「トルコはF-16購入の提案・受諾書に署名した」と述べた。

米国国務省は、トルコが米国のF-16戦闘機購入の提案・受諾書に署名したと発表した。米国国務省のマシュー・ミラー報道官は、「トルコはF-16購入の提案・受諾書に署名した。この売却は、NATOとの共同作戦能力への投資であり、アメリカ、トルコ、NATO同盟の安全保障上の利益を支援することになる。この売却が実現するまでには多少時間がかかった」と述べた。

トルコはこの交渉の中でアメリカから40機のF-16ブロック70戦闘機と、既存の飛行部隊更新のため79機分のF-16近代化キットを購入する計画を立てている。米政府は、トルコがスウェーデンのNATO加盟を承認した後、トルコに200億ドル相当のF-16戦闘機売却を支持すると発表し、ジョー・バイデン米大統領も米議会に対し売却を承認するよう求めていた。

◾️「事態は逆転」

ヒュリエット紙アンカラ代表のハンデ・フラット氏は、「米国国務省のマシュー・ミラー報道官は、トルコが購入するF-16に関して声明を発表した。トルコはこの書簡を受け入れたが、まだ契約段階には至っていない。書簡を受け入れることと契約は別のことであるということをまず強調しておく。『ギリシャ上空を飛んではならないといった』ことはない。この書簡は全面的に技術インフラ故に作成されている。部品、部品をどこで生産するか、価格はといった話題が取り上げられており、これに基づいて取り組みが行われる。注釈がいくつかの場所で付加されると予想される。このために今後複数の会談が行われることになる。事態は逆転し、アメリカはこの一件を早く完了したいと望んでいる。トルコは契約締結後直ちに最初の分割払いを支払うことになっている。数字はまだ明らかになっていない。交渉は続いている。納入は2028年を予定している」と共有した。

ジェフリー・フレーク駐トルコ米国大使は、トルコへの新型F-16の販売に関し評価を行った。フレーク大使は自身のSNSアカウントで「トルコが最新世代のF-16ブロック70戦闘機を購入し、既存のF-16部隊を近代化する件で今日重要な一歩が踏み出された。これは米国の国家安全保障、トルコの国家安全保障、そしてNATOの相互運用性にとって良い一歩だ」と述べた。

◾️「揺るぎない結束の一例」

米国国務省の政治軍事局は、トルコが1月に購入に合意したF-16戦闘機について評価を行った。「米国は、最も近い同盟国とパートナーにのみに提供を同意し、これまでに製造された中で最も先進的な新しい F-16 ブロック70戦闘機をトルコが購入する件で、本日、重要な前進がなされたことを発表できるのを誇りに思う。これは、米国がトルコと築いている安全保障パートナーシップに向けた揺るぎない結束示す最新の例の一つにすぎない。」

◾️F-16 購入までの経緯

米国政府は1月にトルコへのF-16戦闘機売却を承認した。230億ドル相当の合意を示すこの決定は、トルコがスウェーデンのNATO加盟を承認した後に行われた。米国国務省の声明では、トルコが新たに40機のF-16を購入し、現在保有している79機を[近代化キットを購入して]更新すると述べた。米国当局者はAFPに、スウェーデンのNATO加盟に対するトルコの正式承認に関する認証文書がワシントンに届くまでは、ジェット機の販売は承認されないと述べた。正式承認が届いた後に、議会は購入を承認した。

別の合意では、86億ドル相当のF-3540機をギリシャに売却することが決定された。2019年7月17日、米国は、プロジェクトパートナーであったF-35新世代戦闘機の生産プロセスからトルコを除外した。その理由はトルコがロシアからS-400防空システムを購入したためと提示された。


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翻訳者:芝田幸恵
記事ID:58051