プーチン大統領、まもなくフィダン外相と面談

2024年06月11日付 Milliyet 紙
クレムリンは、ロシア連邦大統領ウラジミル=プーチン氏が今日ハカン=フィダン外相と会談予定であると発表した。

ハカン=フィダン外相は、BRICS外相会議の枠組みのなかで開催されるBRICS+会合に参加するためニジニ・ノヴゴロドを訪問し、同地でロシアのセルゲイ=ラブロフ外務大臣と会談を行った。会談では、二国間関係および地域関係と同様にガザにおける最新状況について話し合ったと伝えられた。

フィダン外相は「トルコの視点から重要な経済課題」を持ち出したという。会談ではガザの最新状況についても評価が行われた。

◾️プーチン氏とも会談予定

クレムリンで出された声明では、フィダン外相がウラジミル=プーチン大統領と会談を行う予定であると発表された。会談はトルコ時間で18:00から行われる予定である。

フィダン外相は、各国外務大臣らとともに、ロシアの都市ニジニ=ノヴゴロドの町で開催されるBRICS+会合に出席した。同外相は会合で発言を行った。

フィダン外相は、BRICS+会合で行った発言では以下のような表現を用いた。

「我々は国際関係においてひどい乱流の時代を生きている。国際経済はパンデミック後の時期に反転を見せ続ける一方で、地経学上の外観は未だ乏しい。依然として高インフレに直面している。脆弱な状態が続いており、地政学的な緊張が高まっている。

基本的にこの時代固有の課題は、『ルールに基づく国際体系』と命名された秩序が、バランスがとれ迅速な解決策を提示する上では不十分であるということである。

昨年10月から今に至るまで、ガザで生じた事ごと、及びこのことがグローバルガバナンス上に及ぼした影響を取り上げよう。一部の人々のダブルスタンダードと戦略的な無視によって、3万6千人以上のパレスチナ人の命が失われており、何百万もの人々が強制退去させられ、ガザ地区は完全に壊滅寸前である。イスラエルがパレスチナの地を占領、侵略し、大量の強制退去、民族浄化、戦争犯罪が拡大している。

最近では、アメリカの3段階の停戦提案に沿って国連安全保障理事会により決定された事項がある。これは肯定的な一措置であって十分ではない。二国家成立という解決策を実現することなく、イスラエル、パレスチナ、双方の安全に言及できない。ガザで直近8か月の間に我々が目の当たりにした出来事は、従来の規範と価値が磨耗しているのを明らかにしている。

国際秩序がダブルスタンダードによって統制されるのを認めない。国際関係ではより多くの協力と外交を促進し、争いを減らす必要がある。エルドアン大統領は、『世界は[国連常任理事国]五カ国よりも大きい』というモットーを掲げ、トルコは、安全保障理事会及び国際連合同様に他の多面的機関でも改革がなされるよう努力している。この関連で、BRICSとの協力に重きを置いている。BRICS内での多様性が、発展と安定を高めるために重要な手段であると信じている。」


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翻訳者:安孫子織絵
記事ID:58077