イスタンブルのトランバイ3路線、計画承認

2024年06月12日付 Cumhuriyet 紙

ウスキュダルからカドゥキョイを経由し、マルテペに向かうトラム計画はイスタンブル市議会を全会一致で通過した。この計画は大統領府の戦略・予算庁の投資計画とするため、承認に回される。

イスタンブル広域市のアジア側の3つの地区を互いに接続するトラムのウスキュダル・カドゥキョイ・マルテペ線の交通調査報告書がイスタンブル市議会で承認された。

イスタンブル市議会、6月第二定例会がヌリ・アスラン副議長の議事進行のもと、サラチュハーネの建物の中で行われた。

議会では実現可能性調査が完了したトラムのウスキュダル・カドゥキョイ・マルテペ線に属する交通調査報告書が議題となった。

運輸交通委員会と区画整理・公共事業委員会の共同報告書によれば、ウスキュダル広場からカドゥキョイ埠頭、そしてマルテペに伸びる路線は全長21.3Kmとなり、33駅で構成される。

工事を今年中に始めることを目標とするこの路線の1日の利用客数は2027年に19万8964人、2040年に27万7032人、2050年に31万2356人と見込まれる。

過去に行われた紹介において、「アナトリアトラム」と名付けられたこの路線はソウトルチェシメ駅においてマルマライ線と、新たに計画されているイェニドアン・ソウトルチェシメ地下鉄と接続する。加えて、地下鉄のウムラニエ-アタシェヒル-ギョズテペ線およびドゥドゥルル-ボスタンジュ線とも接続する。

■この議題は全会一致で承認された。

この計画は大統領府の戦略・予算庁の投資計画とするため、承認に回される。

■改札の代わりに車内改札システムが導入される 

提案の議決の前に発言した共和人民党のオヌル・オズユルト議員は「ウスキュダル・カドゥキョイ・マルテペ線はウスキュダル広場から出発し、カドゥキョイ・マルテペ両区を新たに繋げ、33駅からなり、全長は21.3Kmである。この路線によってウスキュダル広場からマルテペ税務署までの所要時間は約55分にまで短縮される。この路線は2027年に1日に33万8千人の乗客が利用することが計画されている。一方、この路線で初めて、改札システムの代わりに車内改札システムを使用することで、より使いやすいシステムでイスタンブルの人々にサービスを提供する。」と述べた。

公正発展党所属の議員たちに、計画の承認を得るために決定を見守るよう求めたオズユルト議員は「トラム路線が緊急時に優先的に使用されることは救急車、消防車のような車両が通行することを可能にする。この計画によって、路面電車を走らせるだけでなく、歩行者優先道路を整備することで、歩行者に優しい交通政策を提供することを強調したいと思いますイスタンブル市長、公正発展党の議員によって、市民のためになるこの計画が大統領府投資計画に早急に組み込まれるよう、見守ってほしいと思います。」と述べた。

■ウスキュダル区長のデデタシュ氏からの説明

決定の後、SNSに投稿したシネム・デデタシュ・ウスキュダル区長は「私たちのウスキュダルにとっての朗報を共有したい。アジア側において3区が互いに繋ぐトラムのウスキュダル・カドゥキョイ・マルテペ線計画がイスタンブル市議会において全会一致で承認された。計画の準備に貢献したすべての人と、支援を申し出てくれたすべての議員に感謝します。」と書いた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:伊藤颯汰
記事ID:58084