イタリアの著名な歴史家はイスラエルの「民族浄化」戦略が「正当化不可能である」との見解を示す(1)

2024年06月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イタリアの歴史家フランコ・カルディーニ氏が本紙に独白:10月の攻撃に対抗したイスラエルの「民族浄化」の採用は「正当化できない」

【チュニス:本紙】

イタリアの歴史家であるフランコ・カルディーニ氏は、「10月7日の一連の事件は、イスラエルがガザ地区に対して課してきた長期にわたる包囲ののちに起こった」と述べ、同国がパレスチナの抵抗勢力の攻撃に対抗するために採用した「民族浄化」作戦は「正当化できない」と指摘した。

カルディーニ氏は本紙への独自声明のなかで、「2023年10月7日の一連の事件の以前、ガザは長きにわたって包囲とイスラエルによる激しい圧力にさらされていた。この地域は軍事的に支配されてはこなかったにもかかわらず、イスラエルはそれを組織的に支配した。イスラエルの支配はまずエネルギー資源や移動の自由におよび、それらは不可能なものとなった。」

同氏はさらに、ガザのハマースと西岸地区のファタハの間の連絡を妨害し、「パレスチナの分断」を維持するためにイスラエルが払った「努力」についても言及した。

同氏は10月7日の攻撃を「正当化できない」ものとみなした一方で、それは「彼らの失われた権利を保障するはずだった国際法や国際条約の存在にもかかわらず、パレスチナの人々が長年にわたって耐えてきた苦しみや不正義の重み」から来ているとし、「この攻撃は多くの憂慮すべき問題を引き起こした」と指摘した。

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翻訳者:瀬川遥加
記事ID:58128