ウクライナ支援会議、トルコ反発でギリシャ総主教のサイン削除

2024年06月26日付 Hurriyet 紙

6月15日から16日にかけてスイスで行われたウクライナ平和サミットの最後に採択され、世間に公表された共同声明にギリシャ正教のコンスタンティノープル総主教の名前が署名者として加えられたことに対してトルコからすぐに反応があった。外交筋からの情報によれば、コンスタンティノープル総主教の名前がサミットの共同声明に会合の終了から数日して加えられた。トルコ外務省がこの件に反応したことを受けてスイスとウクライナ当局は総主教の名前がない新たなリストを発行することが必要となった。フィダン外務大臣はサミットの前日にイスラエルとキプロス(南キプロス・ギリシャ政府)が招待されたことが判明すると、サミットの本会合で発言をするとすぐに会議場から退出した。

6月15日から16日にかけてスイスで行われたウクライナ平和サミットにおいて90以上の国々と20を超えるNGO団体、協会、国際機関などが参加した。二日間の日程の会合では、土曜日の夕方に上級本会合が、日曜日には食料安全保障、核兵器安全保障、そして人道に関するテーマでパネル討論が行われた。

ハカン・フィダン外務大臣がトルコを代表して出席した会合にギリシャ正教のコンスタンティノープル総主教が、1国家と同様の立場で参加していたことに関する報道のあと、外務省のオンジュ・ケチェリ広報官は説明を行い、会合の最後に採択され、世間に公表された声明に、その後コンスタンティノープル総主教の名前が署名者として加えられたことに対する遺憾の意を表明するとしてサミットの主催国であるスイスとウクライナから説明を求めたと明らかにした。

■サミットのあと、数日後に加えられた。

外交筋からの情報によると、トルコとコンスタンティノープル総主教の名前は共同声明のリストには並んでいない。トルコの名前が共同声明に加えられた時、コンスタンティノープル総主教座の名前はリストには無かった。オブザーバーのため、このことは不可能であった。コンスタンティノープル総主教の名前はサミットの共同声明に会合の終了後、数日してから加えられた。トルコ外務省がこの件に反応したことを受けてスイスとウクライナ当局は総主教の名前を消した新たなリストを発行しなければならなくなった。

■トルコは即座に反応を示した。

トルコは実際、サミットへの参加に関して全ての敏感な感情をサミットを企画したウクライナとスイスに会合前、そして開催中も伝えた。しかし、その配慮がなされなかったため、トルコは即座に反応した。

■フィダン外相は本会合での発言のあと、すぐに退出した。

サミットに際してハカン・フィダン外務大臣は食料安全保障に関するパネル討議をケニアの外務大臣と共同開催することとなっていたが、会合の前日、その場にイスラエルとキプロス(南キプロス・ギリシャ政府)も招待されていることが判明したのだ。

フィダン外相はサミットの本会合の発言の後、即座に議場から退出した。自身の後に発言を行う発言者を聞かず、そしてその日の夕刻に行われる他の活動にも参加しなかった。フィダン外相は日曜日に共同主催を行う予定であったパネル討議に参加することを諦め、すぐにトルコに帰国した。


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翻訳者:伊藤颯汰
記事ID:58208