■パリ・オリンピック、困難に立ち向かうパレスチナ人ボクサーが初出場
【ラーマッラー:AFP通信】
パレスチナ人のボクサー、ワスィーム・アブー・サルはイスラエルが課している行動制限により個人的なトレーニングを行うことができないため、カイロ在住のガザ地区出身コーチからテキストメッセージで送られてくる指示に従いながら、パリ・オリンピックに向けて準備をしている。
20歳のアブー・サルは招待を受けたのちに、パレスチナ領土からオリンピックに参加する初のボクサーになる準備を進めており、メダルを獲得した最初のパレスチナ人として自らの名を記録したいと考えている。
アブー・サルはラーマッラーのジムで「(メダル獲得は)10歳の頃からの夢でした」と語り、「毎日朝起きるたびに、どうしたらオリンピックに出場できるのかを考えていました」と付言した。
パレスチナ国家が国際的な承認を受けていないにもかかわらず、パレスチナ人は1995年から国際オリンピック委員会での正式な代表となっている。
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