パキスタンの国防大臣が発表:テロリストとの戦いでイランが私たちを支援している

2024年06月27日付 Jam-e Jam 紙

 パキスタンの国防大臣は、イランがテロリストとの戦いで彼らを支援している一方、アフガニスタンのターリバーンはいかなる支援も提供していないと述べた。

【ジャーメ・ジャム電子版】パキスタン国防相は、アフガニスタンのターリバーンとはテロとの戦いにおいてパキスタンと同盟を結んでいないと述べ、「我々はテロとの戦いにおいてイランの支援を受けており、また彼らの土地が我々に敵対的に利用されることはないとの保証をイランから受けているが、アフガニスタンのターリバーンは我々を支援していない」と強調した。

 パキスタンのハワジャ・ムハンマド・アースィフ国防大臣は、SNS「X」(旧ツイッター)にこうメッセージを投稿した。「テロとの戦いでイランの支援を受けている。残念ながら、アフガニスタンについては状況が異なり、アフガニスタンのターリバーンの仲間にはパキスタン・ターリバン運動(TTP)の支持者がいる。TTPはアフガニスタンでアフガン・ターリバーンと共に戦っている」

 2022年にTTPとイスラマバードとの停戦が終了して以来、アフガニスタン・パキスタン国境での緊張が高まり、イスラマバードの当局者はTTPをパキスタンの安全に対する主要な脅威と見なしている。パキスタン紛争・治安研究所(PiCSS)の報告によると、2024年の最初の5ヶ月間にパキスタンでは武装勢力による攻撃が409回発生し、前年同期比で83%の増加を記録した。そのほとんどはパキスタン北西部のハイバル・パフトゥーンフアー州と南西部のバローチスターン州で発生している。

  アースィフ国防相のこれらの発言は、同大臣が月曜日、少数派が『宗教の名のもとに標的を絞った暴力』に直面していることを認めた中で行われたものである。同氏によると、憲法上の保護があるにも関わらず、パキスタンの宗教的少数派は安全ではなく、同時に同氏は疎外されたコミュニティを保護する決議の採択を提唱した。 

 パキスタンは昨年10月にアフガン人を含む外国人不法滞在者に対する取り締まりを正式にはじめ、彼らが国内のテロ活動の増加につながっていると非難した。それ以来、約60万人のアフガン人が自国に帰国し、パキスタン当局は彼らの95%以上が自発的に帰国したと述べている。

 以前、駐米パキスタン大使は、TTPによる攻撃の増加に対抗するために、アメリカ合衆国は直ちにイスラマバードにより多くの軍事装備を提供すべきだと述べていた。2021年のアメリカのアフガニスタン撤退以来、パキスタンではTTPによる攻撃が顕著に増加し、イスラマバードはこれらの多くの攻撃がアフガニスタンから行われていると主張しているが、カーブルとTTPはこの主張を否定している。

 また、パキスタン大使は「我々が当面必要としているのは、TTPや他のテロリストの非対称的脅威であるテロとの戦いに役立つ装備だ。TTPはパキスタンを攻撃するためにアフガニスタンの国土を利用している。これを防ぐために、我々には狙撃銃、暗視ゴーグル、通信機器が必要だ」と主張した。


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翻訳者:ZY
記事ID:58285