IS元リーダー・バグダーディーの妻に死刑判決

2024年07月10日付 Medyescope 紙

イラクは、5年前にシリア北部イドリブで殺害されたISの元リーダー、アブー・バクル・アル=バグダーディーの妻エスマ・ムハンマドに関し、死刑判決を下した。

イラクの首都バグダードにあるカルフ刑事裁判所は、殺害されたISの元リーダー、アブー・バクル・アル=バグダーディーの妻を「ISと協力した」「クルド系ヤジディ教徒の女性や少女を家に拘束した」という罪で死刑を宣告した。

バグダーディーの妻が、イラク北部のシンジャル地方でISの戦闘員に誘拐されたヤジディ教徒たちを拘束していたとされている。

「ウンム・フュダイフェ」としても知られるエスマ・ムハンマドは、バグダーディーとともにシリアのラッカで暮らしていた。バグダーディーは、シリア北部のイドリブでアメリカ軍による作戦の結果、着用していた自爆ベストを爆発させ死亡した。エスマ・ムハンマドは、奇襲が行われた間、バグダーディーのそばにはいなかった。エスマ・ムハンマドは偽名を使ってトルコで暮らしていたが、2018年に拘留され、2月にイラクへ送られた。

イラクへの送還後刑務所に拘束されていたバグダーディーについて、死刑判決が出た。

「ウンム・フュダイフェ」は1976年に保守的なイラク人家族の子供として生まれた。1999年にのちにアブー・バクル・アル=バグダーディーの偽名で知られることになるイブラヒーム・アヴァード・アル=バドリーと結婚した。

■バグダーディーとの生活を説明

ISの元リーダーの妻エスマ・ムハンマドは先月、刑務所からBBCアラビア語のインタビューに回答し、バグダーディーとの生活について説明した。BBCトルコ語が翻訳したインタビューの一部分は次のとおり。

「家でこっそり見ていたテレビがあったそうだ。彼女は、『彼が家にいない時に付けていたものです。』と話した。バグダーディーはテレビが故障していると考えていたようだ。世界との繋がりは絶たれ、2007年以降テレビを見たり携帯電話のような別のテクノロジーを使ったりすることが許されなかったと話している。」

出典:Al Arabiya


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翻訳者:田端咲希
記事ID:58322