ディズニー新作アニメーションのヘジャーブを着けた少女をめぐる論争

2024年06月29日付 Hamshahri 紙

 欧米企業のディズニーとピクサーが新作アニメーションにヘジャーブを着けた少女のキャラクターを起用したことが物議を醸している。

【ハムシャフリー電子版】ヘジャーブは欧米諸国で日々拡大している。一方で、自由を自認する国々においてこのイスラーム的な現象との対立が見られるようになっている。自由の発祥地を自認するフランスは、特に学校でのヘジャーブを禁止する法律を定め施行した国の一つである。しかし、圧力と強制を以てしてもこの国でヘジャーブをそれほど制限することはできなかった。

 現在、アニメーション『インサイド・ヘッド』の続編が公開されたことにより、欧米諸国でヘジャーブの問題が再び浮上している。物語によると、このアニメーションの一部のキャラクターはヘジャーブを着用している。主人公が思春期の苦難と格闘しながら、自身の成熟期を迎えていく学校という場で、彼女のクラスメートの何人かもヘジャーブを着用しており、彼女らはスポーツを含む様々な活動にもしっかり参加している。『インサイド・ヘッド』は、ピート・ドクター監督による成長物語のジャンルに属するアニメーション映画で、2015 年に公開された。このアニメーションはピクサー・スタジオによって制作され、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズによって配給された。



 現在、このアニメーションの新作の公開をきっかけに、欧米の急進派の一部が騒ぎを起こしており、ディズニー社が欧米でヘジャーブを日常化しイスラーム主義を広めているとして、同社のアニメーション事業に対し署名が集められる事態となっている。しかしネットユーザーらは、この問題を防ぐことはできず、営利企業としてのディズニー社の措置はこの論争の利益を利用することだ、と考えている。このアニメーションの中でヘジャーブを着けたキャラクターがたった数秒間でも登場することは、ヘジャーブを受け入れることを意味し、これは一部の欧米の急進派には耐え難い問題である。実際ヘジャーブは、欧米では人々の生活の中に溶け込んでいる現象だが、この問題が欧米の大手企業のアニメーションに入り込むと、重大な社会現象として大部分の人々にとってセンシティブなものとなる。

 SNSのXのユーザーの一人はこれに関し、自由な社会を自称する欧米社会の一部であるフランスに不満を述べつつ、ヘジャーブを被ったキャラクターがアニメーションに5秒間登場しただけで発狂する人がいることにはとてもうんざりしてしまう、と述べている。

 もちろん、ディズニーのやり方を疑わしいものとし、ディズニーは良い企業とは考えられない、なぜなら、パレスチナ人の大量虐殺や、子供たちや若者たちの間での同性愛など欧米の逸脱した文化の普及に同社が資金を費やしていることに、多くの人が気づいているからだ、と述べている人々もいる。


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翻訳者:KA
記事ID:58356