イスラエル治安部隊、トルコ国営放送スタッフを妨害

2024年07月27日付 Milliyet 紙

エルサレムのアクサ・モスクの入り口にてイスラエル治安部隊はトルコラジオ・テレビ協会(TRT)ニュースクルーを襲った。これによりカメラマンが負傷した。

イスラエル治安部隊はまたしてもTRTのクルーを標的にした。TRTのニュースクルーは占領下の東エルサレムに所在するアクサ・モスクで金曜日の礼拝前にイスラエル治安部隊の違反行為を撮影していた。

イスラエル治安部隊はまずアクサの入り口でパレスチナ人を攻撃した。その後、攻撃を撮影したTRTニュースクルーに変えた。

カメラマンのオマール・アワドが襲撃で負傷した。イスラエル治安部隊は、介入中にジャーナリストであると名乗ったTRTニュース記者ムジャヒト・アイデミル氏の携帯電話を強制的に取り上げ、画像を削除した。その後、イスラエル治安部隊はTRTニュースクルーをその地域から排除し、放送を許可しなかった。

◾️トルコ中で非難の声続々

トルコ大国民議会ヌマン・クルトゥルムシュ議長は、「私はイスラエル治安部隊が勤務中のTRTニュースチームに対して行った欺瞞的な行為を非難するとともに、ジャーナリスト皆さんとTRTの皆さんにはとんだ災難でしたねと申し上げたい。パレスチナで起きている人道に反する犯罪を全面的な真実をもって全世界に知らせることを唯一の目的とする報道陣に対するこの卑劣な攻撃は、イスラエル政権の野蛮さを再び明らかにしました。」

ジェブデト・ユルマズ副大統領は、「占領下の東エルサレムのアクサ・モスクに行こうとするパレスチナ人に向けた暴力行為を記録したTRTニュースチームに対するイスラエルの虐殺政権の治安部隊による攻撃を非難します。イスラエルの暴力・虐殺行為を多大な努力と犠牲を払って世界に報道するジャーナリストが妨害されており、報道の自由が乱暴にも標的とされていることに対して、国際社会が沈黙せず、連帯を示すよう呼びかけます。襲撃で負傷したTRTのカメラマンの一日も早い回復を祈り、TRTの皆さんにはとんだ災難でしたねと申し上げます。」

アリ・イェリカヤ内務大臣は、「聖金曜日にエルサレムでパレスチナ人の同胞たちに対して行われた不正行為を撮影したTRTクルーを攻撃したイスラエルを強く非難します。誰かの拍手に騙されないでください。何を行おうとも、残酷者で大量虐殺者と歴史に残るでしょう。襲撃されたカメラマンの方とTRTの皆さんに大変な災難でしたねと申し上げます。私たちは抑圧されているパレスチナの同胞たちに寄り添い続けます。」

ムラト・クルム環境・都市化・気候変動大臣は、「テロリストのイスラエルが、パレスチナで起こっている大量虐殺を記録するためにアクサ・モスクにいたTRTニュースクルーに攻撃を行なったことを非難します。負傷したカメラマンの方、TRT、そして報道関係者が早く回復することを願っています。若者、赤ん坊、高齢者、女性の区別なく、何千人もの罪のない民間人を殺害し、病院、学校、キャンプを爆撃するテロ国家イスラエルは、以下のことを知るべきです。私たちの報道陣はパレスチナで起こっている虐殺について全世界に伝え続ける。そして、大量虐殺の加害者であるイスラエルも、その支持者も、この行為を阻止することは決してできないということを。」

ユルマズ・トゥンチ法務大臣は、「占領イスラエル治安部隊によるアクサ・モスクの門でのTRTニュースクルーへの攻撃を強く非難します。襲撃で負傷したTRTカメラマンの一日も早い回復を祈り、TRTの皆さんに災難でしたねと申し上げます。テロ国家のように振る舞うイスラエルは、意図的にジャーナリストを標的にし、虐殺を隠蔽しようとしています。何をしようとも、占領者イスラエルは大量虐殺、人道に対する罪、戦争犯罪を隠すことはできないでしょう。」

国防総省は、「アクサ・モスクの門前でTRTニュースクルーに対しイスラエル警察が行った襲撃を非難し、TRTの皆さんに災難でしたねと述べたい。私たちの国と国民は、イスラエルの残虐行為に対してパレスチナの同胞たちを支援し続け、罪のないガザの人々の声を世界に届けていきます。」

ファレッティン・アルトゥン通信大臣は、「イスラエルの蛮行と虐殺を世界に示し、伝え続けるにつれて、真実を追求する職務にあるジャーナリストに対するイスラエルの不正はさらに強化されます…。カメラとマイクだけを使って不正と悲劇を暴露したTRTニュースクルーに向け、イスラエルの武装した輩たちが行った卑劣で恐るべき攻撃を強く非難し、指弾します。この人道をわきまえない殺人者の群れによるあらゆる圧力と暴力にもかかわらず、トルコのメディア、特にTRTとアナトリア通信は、抑圧されているパレスチナ人の声を伝え続けるでしょう。」

公正発展党副党首兼党報道官のオメル・チェリク氏は、「TRTニュースクルーに対するイスラエル治安部隊の攻撃を強く非難します。ネタニヤフ政権によるパレスチナ人民に向けた虐殺と抹殺行為を世界に知らしめ、歴史に名を残したTRTニュースは、人道のために職務を続けています。TRTとアナトリア通信は人道のために真実を発表し続けます。イスラエル虐殺政権は、遅かれ早かれ人道に反した犯罪行為の責任を問われることになるでしょう!」と述べた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:鈴木敬人
記事ID:58432