ディヤルバクル特急、タイムスが選ぶ100地点に
2024年07月28日付 Cumhuriyet 紙
観光特急ディヤルバクル・エクスプレスが、タイム誌「2024年世界でいちばん素敵な場所100選」に選ばれた。このリストは、人々の興味をそそり、エキサイティングな体験を提供する新スポットをまとめたもの。
観光特急ディヤルバクル・エクスプレスが、人々の興味をそそり、エキサイティングな体験を提供する新スポットとして、世界にも有名なタイム誌の「2024年世界でいちばん素敵な場所100 選」に選ばれた。
TRT通信の記事によれば、観光特急ディヤルバクル・エクスプレスではユニークな体験が乗客に提供されるという点が強調され、次のように説明がなされた。
「この新たな観光列車は、果てしなく広がるアナトリア草原を抜け、トルコ東部の山々から、文明発祥の地として知られるメソポタミア北部の平原まで乗客を運ぶ。トルコ国鉄が4月に開通させた観光特急ディヤルバクル・エクスプレスは毎週運行で、トルコの首都アンカラから南東部ディヤルバクルまでの1050キロをむすぶ。
4世紀に建設されたという印象的な黒玄武岩の壁に囲まれたディヤルバクル市街の歴史は数千年前に遡る。特急列車の定員は180名で、乗客は手洗いとミニ冷蔵庫を備えた快適な寝台車両の窓から、あるいは食堂車でグリルされたキョフテ(ミートボール)をはじめ様々なトルコ料理を味わいながら、刻々と変化する景色を眺めることができる。
往復約24時間の道中には停車スポットもあり、乗客は各地ではさまれる数時間ずつの休憩中に観光も可能。
このツアーでは、乗客は金曜午後にアンカラを出発して東へ向かい、土曜朝、日の出3時間前に、青銅器時代から現代まで、つまり紀元前3千年前の壁画があるアルスランテペを擁するマラティヤ県に到着する。
西への復路は、紀元前8世紀以来、丘から街を見守ってきたハルプト城のあるエラズーで4時間、そして月曜朝には雪を頂くエルジエス火山の陰にあるセルジューク朝の古い要塞都市カイセリで3時間の休憩。以上は、まだ観光客に見つかっていない同地の豊かな見どころのほんの一部にすぎない。
トルコ運輸インフラ省のアブドゥルカディル・ウラルオール大臣は、旅好きのための新しい旅のスタイルとして運行開始した観光特急ディヤルバクル・エクスプレスが、アンカラ―ディヤルバクル間1051kmを結ぶ鉄道路線であること、定員は180名で寝台車6両と食堂車1両からなり、4月19日から6月16日までの8回の運行で乗客729名に忘れられない経験を提供したと述べた。
同大臣は、ディヤルバクル・エクスプレスで旅する乗客は美しい思い出を積み重ねることができるとし、「他に類を見ない地理を駆け抜ける各特急列車は、さながら観光大使のように、新たな観光手段を提供し、列車通過県の経済にも貢献する。我らの観光特急ディヤルバクル・エクスプレスもそうした特急のひとつで、その評判は国境を超え、世界で最も美しい路線のひとつとして運行されている。地域経済の活性化に貢献するディヤルバクル・エクスプレスでは、始点から終点まで沿線の歴史的・文化的価値や自然の驚異を目の当たりにする機会が提供されてきた。
こうした観光列車は国内外のゲストに、トルコ鉄道の新しい顔とビジョン、ひいてはトルコの新しい顔とビジョンをオーバーラップさせるイベントを提供する」と述べた。
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翻訳者:原田星来
記事ID:58436