イズミル・ウルジャク遺跡で8000年前の女性像発見
2024年08月15日付 Cumhuriyet 紙
イズミルのケマルパシャ郡にあるウルジャク遺跡で行われている発掘作業で、粘土製で8000年前の女性像が発見された。トラキア大学文学部の先史及び小アジア考古学科教員で、ウルジャク遺跡発掘責任者のオズレム・チェヴィク教授は、「この像を他とは違って際立たせる重要な要素は、口が明示されていることです。像には通常、目と鼻はあります。この女性像には穴で口が作られていることや、装飾品となりうる形で首に穴が開けられていることがわかります」と説明した。
文化・観光省、広域都市、ケマルパシャ自治体、ケマルパシャ組織産業区域の支援のもと、イズミル最古の集落である8850年前のウルジャク遺跡では発掘作業が続けられている。トラキア大学文学部の先史及び小アジア考古学科教員のオズレム・チェヴィク教授が2009年に発掘責任者の任を引き継いだ遺跡での今年の発掘作業で、8000年前の女性像が発見された。
◾️これまで発見された像の中で六体目となった
イズミルの最初の集落の1つがウルジャク遺跡であると説明したオズレム・チェヴィク教授は、「ウルジャク遺跡は、西アナトリアで最も早い集落の1つに数えられます。新石器時代を解明するために重要です。遺跡にある最初の集落は今から8500年前に遡ります。1150年間ずっと45世代に渡りウルジャク遺跡でこの新石器時代の居住地が続いたことがわかります。現在、過去の最も重要な発見の一つである女性像が私たちの手に入りました。通常私たちは、ウルジャクで腕、足、頭といった像の一部を発掘することが多いです。今年は最近私たちが発見したこの像は、これまで見つけてきた像の中で六体目となりました」と述べた。
◾️儀式の祭具かもしれない
描かれている女性像が集落の中で特別な意味を持っていたと推測されると強調したチェヴィク教授は、「ここで暮らし、村落の中で物語を語っていた人を模している可能性があります。粘土で作られており、大きさは8~10cmで片手に収まる程度です。家の中やかまどの近く、戸口の敷居の下の窪みに埋められたり、製粉器や、容器の中にあった火打石と関係があると考えています。また行為、願いを実現するために使われた儀式の祭具の可能性もあります」と話した。発見された像を他とは違って際立たせる重要な要素が口の存在であることに注目したチェヴィク教授は、「像には通常、目と鼻はあります。この女性像には窪みで口が作られていることや、装飾品となりうる形で首に穴が開けられていることがわかります」と説明した。
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翻訳者:松田麻歩
記事ID:58509