イラク・トルコ安全保障条約の期待、疑問、困難

2024年08月23日付 Medyescope 紙

トルコとイラクの間で調印された安全保障・軍事面での協力協定は、両国関係を新たなフェーズに導くものと評価されている一方、協定の内容と実行性については異なる見方もある。

トルコとイラクの間で8月15日に調印された安全保障・軍事面の協力協定により、両国関係の新たなページが開けることが期待されている。ハカン・フィダン外相は、この協定が「歴史的な意味」を持つと強調し、イラクのフアド・ヒュセイン外相もこれが「イラクとトルコの歴史の中で初めての出来事」だと述べた。一方、協定の内容と実行性については異なる見方のコメントも見られる。

■協定の詳細

アラビア語の全文によると、同協定は両国の「安全保障における懸念」をコントロールし、「主権、安全保障、領土の一体性に対する脅威を取り除く」ことを目的としている一方、トルコ軍のイラク領内での駐留を終了させるという内容になっている。一方、北イラクに展開しその人数は数千人規模と推定されるトルコ軍の撤退に関する詳細なスケジュールは提示されていない。メディアスコープに情報提供した外交筋は、トルコ軍が撤退するという記述は正しくないと証言している。一方、通信庁がこの件について声明を発しており、イラクからのトルコ軍撤退はなく、両国の軍司令官レベルでバグダッド・バシカに安全保障に関する協力の中心機能を設置すると明らかにした。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:58542