モロッコ:ガザと連帯して106回のデモを実施

2024年09月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコの団体がガザと連帯して106回のデモを実施(写真)
【ラバト:アナトリア通信】

モロッコの非政府組織「国民問題支援機関」は、金曜日(20日)に106件のデモを50の都市で行ったと発表した。これは、約1年前から続くガザ地区に対するイスラエルの戦争に抗議し、パレスチナ人民との連帯を表明するものである。

国民問題支援機関は声明の中で、「ガザ住民に対する絶え間ないイスラエルの犯罪を非難し、機関の呼びかけに応じて、モロッコ国民は50都市で106件のデモに参加した。」と述べた。

声明によると、これらのデモは「預言者の誕生を祝って、エルサレムの解放を求めて」というスローガンの下で行われた。

同組織はデモ参加者がパレスチナ人の闘争と忍耐への支持を新たにし、ガザ地区やヨルダン川西岸地区、さらにはパレスチナ全土で最も凄惨な殺戮と破壊を続けるイスラエルの蛮行を非難したと指摘した。

また、抗議者たちはイスラエルに対する米国やヨーロッパ諸国の直接的および間接的な支援、そして理由のないアラブ諸国の公式な沈黙を非難した。

声明によると、参加者は「ネタニヤフ(イスラエル首相)が戦争を拡大し、ガザでの失敗を隠そうとして、レバノン、イエメン、シリア、イラクの民間人にまで及ぶイスラエルの攻撃」を非難した。

デモが行われた都市には、カサブランカ(西部)、メクネスとナドール(北部)、ベルカン(北東部)が含まれている。

首都ラバトを含むモロッコの多くの都市で、ほぼ毎日のように、パレスチナ人への連帯を示し、イスラエルによるガザへの空爆停止、封鎖解除、そして援助物資の搬入を求める大規模な抗議集会が行われている。

米国の全面的な支援により、イスラエルは昨年10月7日以降、ガザで破壊的な戦争を展開しており、その結果、13万6千人以上のパレスチナ人が死傷し、そのほとんどが子どもや女性である。さらに、1万人以上が行方不明となり、広範囲な破壊と致命的な飢餓が続いている。

国際社会を軽視するイスラエルは、国連安全保障理事会の即時停戦決議や、国際司法裁判所による殺戮行為の防止とガザの壊滅的な人道状況の改善措置の命令を無視しながら、戦争を継続している。


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翻訳者:森川明穂
記事ID:58659