IMF:紛争によりレバノンの経済が深刻化すると予測

2024年09月26日付 al-Mudun 紙

■IMFはレバノンでの重大な損失を警戒

【n.p.:本誌】

IMFはレバノンで発生した紛争が、すでに脆弱な同国のマクロ経済や社会状況を深刻化させると予測している。

IMFはイスラエルとヒズブッラーの間で激化している紛争が、人的被害やインフラの破壊に苦しんでいるレバノンに対して与える影響を注視していると述べた。また、経済への影響を評価するのは時期尚早であると追加で述べた。

IMFのスポークスマンは声明で「我々は、レバノン南部で進行中の紛争が重大な人的被害をもたらしインフラに被害を与え、レバノンですでに脆弱なマクロ経済や社会状況を深刻化させることに注意を喚起しつつ、多大な懸念とともに同地域での紛争激化を注視している」と述べた。

被害の評価

紛争によってもたらされると予想される経済被害に対する正式な評価はないのにもかかわらず、レバノンは深刻な金融危機、レバノンの国家通貨の崩壊、物価の上昇そして貧困割合の増加に悩まされている。しかしS&Pを含む複数の国際的な格付け機関は、戦争の経済への影響によりGDPは23パーセントの損失に及ぶと予想した。この割合は2006年7月の戦争によって生じた損失の二倍以上の割合である。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:清久功介
記事ID:58731