男性ツーリスト、モスクに入るのにスカート着用?

2024年10月04日付 Milliyet 紙

ブルサにある歴史的イェシル・モスクに短パンのまま入らないよう、女性用に置かれていたスカートを上から履いた男性観光客の動画が、ネット上で注目を集めた。

旅行会社とともに歴史・文化観光のためブルサに訪れた団体旅行客の男性たちは、ユルドゥム郡にある歴史的なイェシル・モスクの観光を望んだ。彼らは、モスクの入口にある様々な言語で書かれた注意書きの看板にある「男性は長ズボンの着用が必須である」という文章を読むと、イスラム教を尊重して女性向けに用意されたスカートを着用してモスクを観光した。周囲の人々が携帯電話で録画しSNS上で拡散したその様子が、視聴者記録を更新した。

イェシル・モスクのムアッジン(祈祷時報係)であるイルファン・アルパグトさんは、ブルサの最も重要な建築物のひとつであるイェシル・モスクを、1日に国内外問わず600人以上もの観光客が訪れることに触れ、「外国人観光客はここを訪れ、モスクの中にある注意書きを読んでイスラム教の宗教施設に入る作法を知ります。特に男性が女性用に分けられた場所にあるスカートを手に取って着用する姿をよく目撃します」と話した。

イスラム教に対する敬意の表れに喜びを口にしたアルパグトさんは、「イスラム教の宗教施設に、異なる宗教であっても敬意を表す場面には頻繁に出くわします。そのため私たちは、モスクに入る時にこのような気持ちを示す外国人観光客、異国の同胞を見ると、とても嬉しく思うのです。こうした人達が増えていくことを願っています。このような状況を否定的に受け取る人に出会ったことは1度もありません。男性達はその服装でお互いに写真を撮りあっています。普通、尊重することで問題など生じないのです」と説明した。

◾️誤解とは関係しない

観光客の気持ちに注意を向けたアルパグトさんは、「中に入ったなら見たことがあるでしょう。16ヶ国語でコーランの解説は用意されています。私たちは希望する観光客にそれらをプレゼントします。イスラム教とその宗教施設に対する信じられないほどの関心が寄せられているのです。これはとても喜ばしいことです。SNSでは誤解してあのような服装をしているというような意見もありましたが、現実は違います。イスラム教への敬意・尊重、規則の遵守から生まれたものです。誤解とは全くもって関係ありません」と述べた。


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翻訳者:松田麻歩
記事ID:58810