ガザ:多くのパレスチナ人捕虜が悪名高い「スデ・テイマン」基地へ移送

2024年10月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■占領軍はガザ地区北部の捕虜を、評判の悪い「スデ・テイマン」基地へ移送し、もっとも残忍な種類の拷問を受けさせる

【ガザ地区:本紙】

ガザ地区の人権団体「ダミール」は、占領軍が現在進行中の軍事作戦中に、ガザ地区北部で拘束した市民を、大きなトラックに手錠をかけたまま屈辱的な方法で「スデ・テイマン」基地へ移送しているが、その際市民らは荒い扱いを受け、兵士によってこん棒や棒、銃床での殴打、そして蹴りなどの暴行を受けていると述べた。

同人権団体は、これらの被拘禁者たちが、兵士や抑圧部隊、そしてどう猛な犬に迎えられ、暴行と継続的な虐待を受け、治療が提供されないだけでなく、毛布やマットレスが与えられず、食事の量も質も十分でないと説明した。

同団体は、ガザ地区からの被拘禁者の死亡例のほとんどが、今年の3月にスデ・テイマン刑務所で発生したと述べた。

さらに同団体は、自身が入手した被拘禁者の証言や、拘置所内から流出した映像に基づき、兵士たちが「被拘禁者に対して暴力や性的暴行を行い、国際機関や人権団体が彼らを訪問し、その状況を把握することを阻止している」ことを指摘した。

同団体は、赤十字国際委員会(ICRC)に対して、自身の責任に基づき、被拘禁者の状況をフォローアップし、同地区の被拘禁者への訪問を強化し、刑務所内で彼らが受けている行為や侵害を明かすよう要請した。

さらに、国際刑事裁判所(ICC)にも、占領軍の刑務所における被拘禁者や捕虜の状況について、戦争犯罪とみなされるだけでなく、人道に対する罪にも該当することから、即時かつ真摯に調査を開始するよう要請した。


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翻訳者:大森耀太
記事ID:58942