シリア:生産コストの低さが特徴、イチゴ栽培の始まり

2024年10月24日付 その他 - SANA 紙

■生産コストの低さが特徴…タルトゥース県でイチゴ栽培シーズンが始まる

【タルトゥース:本紙】

タルトゥース県の農家は最近、イチゴの栽培を開始した。イチゴは保護栽培(ビニールハウス栽培)と露地栽培の間で顕著な広がりを見せており、他の作物と比べて生産コストが低く、経済的な利益が得られる冬の収穫物とみなされている。

タルトゥース県農業局農業生産部のヤースィル・アリー氏は、『SANA』紙に対して声明で、今季イチゴを栽培している温室の数は約7740棟に上り、温室1棟あたりの平均予想生産量は約1200キログラムであると明らかにした。

同氏は、イチゴ栽培の大部分が温室内で行われており、露地での栽培もあるが、その面積は少ないと述べた。また、イチゴ栽培が成功する最も重要な要因のひとつは、土壌と苗木の手入れ、タイミング良く病気を予防すること、そして適切な時期に適切な価格で販売することであると指摘した。

アッカール平原出身の農家ムハンマド・イーサー氏は、5年前からイチゴ栽培を始め、3つのトンネル型ビニールハウスから10棟まで拡大したと述べた。また、イチゴ栽培は利益率が良く、比較的生産コストが低く、農薬を多く必要としないため、今季の販売が良好で、生産コストをカバーして経済的利益を得られることを期待していると語った。

自身も農家のイブラーヒーム・ディーブ氏は、今シーズン約1万3千本のイチゴの苗を植えたと述べ、この地域の気候がイチゴ栽培に非常に適しており、この作物が広範囲にわたって栽培されていることを説明した。またイチゴの収穫シーズンは12月初めに少量から始まり、徐々に量が増えていくと述べた。


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翻訳者:森川明穂
記事ID:58943