−(続き)−
既存の相違点と類似点は、「人権」と「人道的権利」という基本的な原則と規則に明らかに違反しているゆえに、パレスチナとレバノンに対する戦争の指揮官、実行者、及び指導者らに刑事責任があることをこれまで以上に示している。したがって、シオニスト政権首脳を刑事的・法的に処することへの国際社会の期待をこれ以上無視することはできない。これ以上の判断の停止は、国際法に関わる組織や機関の有効性と能力に多くの疑問を抱かせることとなり、それらの立場を弱めることにもなるだろう。しかも、この政権によるレバノンとガザに対する広範で無差別の武力攻撃が、人道法の国際規則(1949年のジュネーブ4条約)に明白に違反しているという状況なのである。
シオニスト政権は、特に過去1年間、武力行動において「人権」と「人道的権利」の国際的な基本規則を実質的に侵害してきた。ガザとレバノン周縁地域の人々への数百トンの爆弾投下から、病院や医療・教育・文化センターの破壊、都市インフラの破壊、継続的かつ多様なテロ、住宅地への広範な攻撃と10 万人を超える一般の人々の殺害、数十万の人々の難民化、そしてこの二つの地域に暮らす人々を移住させる意思の表明に至るまで、多くの犯罪を犯してきているのである。これらの犯罪は、国際刑事裁判所規程第 5 条によれば、同裁判所の権限の一部であり、また、同規程第8条によれば、戦争犯罪者(ネタニヤフとガラント)は訴追され、裁かれなければならない。国際刑事裁判所の3人の裁判官はまさにこのことに基づいて行動し、国際司法裁判所のように一般的で法的価値のない判決に満足しないことが期待される。この政権によるジェノサイドの罪や戦争犯罪、人道に対する罪に対するこれ以上の宥和と先延ばしは、強制力を有する国際法の諸規則を踏み躙った以上、全面戦争に発展する可能性がある。
−(了)−
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翻訳者:HE
記事ID:59029