レバノン:イスラエルによる停戦合意違反

2024年12月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■停戦合意6日目..イスラエルがレバノン南部のナークーラ村にある家屋に対して攻撃

【ベイルート:アナトリア通信】

イスラエル占領軍は月曜日(2日)の朝、レバノン南部のナークーラ村にある複数の家屋に対して機銃掃射を行ったが、これは、「ヒズブッラー」との停戦合意6日目における初めての違反である。

レバノン国営通信(NAA)は簡潔な報道で、「敵(イスラエル)がスール地区のナークーラ村にある家屋に向けて機銃掃射を行った」と述べた。

日曜日(1日)、イスラエル占領軍は複数の村を攻撃し、少なくとも11回の違反を犯した。これにより、水曜日(27日)の停戦合意発効以降の違反数が少なくとも73件に達し、2人が死亡、6人が負傷した。

イスラエルによる違反には、家屋の爆破、迫撃砲や戦闘機および無人機による空爆、無人機の飛行、機関銃の掃射、侵攻、道路の破壊、車両の放火および破壊などが含まれる。

同軍は日曜日、「ヒズブッラーの拠点」とされる場所に対し、これらが「自国に対し直接的な脅威となり、停戦合意を破るものである」と主張し、レバノン南部で軍事作戦を行ったと発表した。

ヒズブッラーは、イスラエルによる度重なる違反について沈黙を保っているが、以前には、「いつでも攻撃できる状態で」停戦の実行を監視していると発表していた。

2023年10月8日に始まり、その後ここ2か月間で広範な戦争へと変化した空爆の応酬を終わらせるため、11月27日未明に停戦合意が発効した。

特筆すべき合意条項には、「イスラエルが60日以内に段階的にブルーライン(訳注:イスラエル・レバノン間の停戦ライン)以南に撤退すること」や、「レバノン軍および治安部隊が国境沿いや通行所、そして南部地域に展開すること」が含まれている。

「後略」


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:大森耀太
記事ID:59168