シリア:米国とUAEがアサド大統領に対する制裁の解除の可能性について協議

2024年12月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■米国とUAEは「イランとの断絶」を引き換えにしたアサド氏への制裁解除について協議

【ベイルート、ジュネーブ、ドバイ:ロイター通信】

5つの消息筋が『ロイター』に伝えたところによると、米国とアラブ首長国連邦(UAE)は、バッシャール・アサド氏がイランから距離を置き、レバノンの組織ヒズブッラーへの武器輸送ルートを遮断した場合に、同氏に課せられた制裁を解除する可能性について協議した。

同複数筋は、米国によるシリアに対する厳しい制裁の期限が今月12月20日に迫っていることのほか、レバノンのヒズブッラーやガザ地区のパレスチナ・イスラーム抵抗運動(ハマース)、そしてシリア国内で活動するイラン系分子など、地域内でイラン政府が支援する諸組織に対するイスラエルの攻撃キャンペーンなどを理由に、同様の議論がここ数か月で増加していると付け加えた。

こうした議論は、反アサド政権の反体制派が先週、ここ数年で最大規模の攻撃としてアレッポに侵攻する前に行われた。

同複数筋によると、反政府勢力の進展は、UAEと米国のイニシアチブが利用しようとしている、アサド大統領のイランとの同盟関係の弱点を正確に示すものだという。しかし同複数筋は、アサド大統領が反撃実行のためイランの支援を受け入れれば、イラン政府からシリア政権の指導者を遠ざける取り組みが複雑化する可能性があると指摘した。

(後略)


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翻訳者:深澤佳那子
記事ID:59170