シリア:反体制派諸派によるハマー市掌握を受けて、ヒムス県のアラウィー派を中心とする住民らが避難を開始
2024年12月06日付 al-Mudun 紙
■反体制派の進攻に伴い数万人がヒムス県から避難
【本紙】
シリア人権監視団(SOHR)が木曜日(5日)に伝えたところによると、反体制派諸派がハマー市を掌握したのに伴ってシリア軍が同市からの撤退を発表した直後、シリア中部ヒムス市のアラウィー派地区の住民ら数万人が避難したという。SOHR代表のラーミー・アブドゥルラフマーン氏は『AFP通信』に対し、「反体制派諸派による進攻を恐れ、アラウィー派の住民がヒムス市の地区から避難し、そのうち数万人がシリア沿岸部へ向かった」と語った。
ヒムス市の郊外に住むハーリドさんは自身のフルネームを明かさずに、『AFP通信』に対し、「タルトゥース県へと続く道路が木曜日の夕刻、市外へと向かう数百台の車のライトで埋め尽くされていた」と語った。
ヒムス市はハマー市の南約40キロのところに位置しているが、シャーム解放機構およびこれと同盟関係にある反体制派諸派が先週に開始し、アレッポ市を含む広範な領域を掌握した奇襲攻撃の一環としてハマー市に進攻したのを受け、シリア軍は木曜日に同市から撤退した。2011年に民衆による最大規模の反体制デモが発生したのを受け、反体制派の活動家らが「革命の首都」と呼んだヒムス市には、バッシャール・アサド大統領の出自で、シリア沿岸部に多い、少数派であるアラウィー派が多数を占める地区がある。そしてこれらの地区の一部は、残虐な攻撃にさらされてきた。
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翻訳者:大森耀太
記事ID:59182