米国:シリアからの国外退去勧告

2024年12月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■米国、自国民にシリアからの退去を勧告

【ワシントン:AFP通信】

米国は金曜日、シリア反体制派が電撃攻撃で主要都市を制圧したとして、シリアにいる米国民に対して国外退去するよう勧告した。



米国国務省は、SNS上で治安警告を発表し、「シリアの治安情勢は依然として不安定で予想が不可能であり、国中で武装勢力間の衝突が活発化している」と述べた。

そして、シリア国内の米国民に対し、商業便が利用可能なうちに国外へ避難するよう勧告した。

シリア政府軍は金曜日、ここ1週間の(反体制派による)電光石火の攻勢で、新たに南部ダルアー市の支配を失った。ダルアー市は、バッシャール・アサド政権に抗議して2011年に勃発した民主化要求デモの発祥地である。

イスラーム主義勢力「シャ―ム解放機構(HTS)」率いる反体制派は11月27日、シリア北西部イドリブ県から政府軍への攻撃を開始し、シリア北部にある第2の都市アレッポを含む広範な地域を制圧した。その後も前進を続け、数日後には中部の主要都市ハマーを掌握、首都ダマスカスとシリア沿岸部を結ぶ中部の要衝ホムスに迫った。ホムスは、アサド大統領一族が属する(シーア派の少数一派)アラウィー派の拠点で、(アサド一族は)半世紀にわたりシリアを支配してきた。


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翻訳者:羽鳥礼菜
記事ID:59187