シリア: バッシャール・アサド大統領の行方(1)

2024年12月08日付 Al-Nahar 紙

■バッシャール・アサドはどこに逃げた?

【本紙】

シリアのバッシャール・アサド大統領が反政府勢力の進攻を受けてダマスカスを発ったとの情報が流れ、同大統領の行き先についての疑問が高まっている。反政府勢力はのちに首都ダマスカスの制圧にならび、体制の打倒を発表していた。

ダマスカスの空港から出発したか?

航空機追跡サイト「フライトレーダー」は、バッシャール・アサド大統領を乗せていると疑われるシリアの航空機が、反政府勢力がダマスカスに入る前にダマスカス空港を離れたことを明らかにした。

同サイトは、その航空機が北西方向に飛行し、ヒムス近くで旋回したのち姿を消したと報じている。

これに先立ちシリア人権監視団系の複数筋は、シリア政府軍の兵士や将校に対しダマスカス国際空港からの撤退命令が出されたことを伝えていた。撤退は昨夜土曜、プライベートジェットが空港を離れた後に行われたという。

ダマスカスでは数百人のシリア軍兵士が軍服を脱ぎ、民間服に着替える姿が確認され、彼らに対しては「あなたたちは除隊された。シリアの体制は崩壊した」ともいわれた。

一方アラブ首長国連邦(UAE)の外交顧問であるアンワル・カルカーシュ氏は、アサド大統領がUAEにいるかどうかについては分からないと述べている。

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翻訳者:岡安紅葉
記事ID:59201