シリア:イスラエルは自軍をシリア領シャイフ山に駐留させる決定を下す

2024年12月13日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエル国防相が自軍に冬季もシャイフ山に駐留するよう命令

【ドバイ:諸通信社】

イスラエル国防相事務所が出した声明によると、イスラエル・カッツ国防相は金曜日(13日)、自軍に対し、ダマスカスを見渡せる戦略的拠点であるシャイフ山(ヘルモン山)に冬季も駐留する準備をするよう命じたという。

さらに声明は、「シリアで起こっている状況を考慮すると、シャイフ山の山頂に我々が駐留することは、安全保障上極めて重要である」と付言した。

情報筋によると声明は、「我々は、厳しい気象条件下で部隊がシャイフ山に駐留できるよう、この地域での自軍の準備を保障するために、できる限りの努力をしなければならない」と補足した。

イスラエルは、バッシャール・アサド政権が日曜日(8日)に崩壊したのを利用し、シリア各地にある軍事拠点を集中的に空爆し、シリアの主権を重大に侵害している。

さらにイスラエル政府は、1974年のシリアとの兵力引き離し協定は崩壊したとしたうえで、1967年以降同国がその大部分を占領しているシリア領ゴラン高原の兵力引き離し地域(AOS)に自軍を展開したが、この措置を国連およびアラブ諸国は非難している。

そして土曜日(7日)夕刻、安全保障および政治問題に絞った閣議「キャビネット」は、シリア領シャイフ山地域および同域のAOSに侵攻する決定を承認した。

一方イスラエル首相事務所は木曜日(12日)の声明で、自国によるAOSでの展開は「一時的だ」と主張した。


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翻訳者:大森耀太
記事ID:59238