シリア・レバノン:両国に共通する3つの危険(2)

2024年12月14日付 al-Mudun 紙

■シリアとレバノンに共通する運命:イスラエル、地方分権主義、イスラーム主義の危険

【本紙:ムニール・ラビーウ】

<<軍事能力の構築>>

シリアにおける、軍の再編および国内諸勢力の統一を通じた、統合され一本化された軍事能力の構築という課題は、レバノンが有している課題、つまり南部およびすべての国境沿いの安定と保護を実現し、そしてヒズブッラーの武器問題に対する、防衛戦略を通じた適切な枠組みを構築するための国軍能力の強化という課題に対応している。

<<統一の維持>>

移行期にあるシリア新政権は、国家統一の維持や憲法の起草、そして共和国大統領選挙および内閣の組閣を皮切りとする正当性の確保の取り組みをはじめとする多くの課題に直面している。またレバノンでも、大統領府の正当性確保や内閣の組閣が待ち望まれている。

両国は、財政的・経済的な崩壊が起き、また世界中のあるいは地域内の有力勢力によって、または厳しい政治的条件に結びつけられた投資によってしか提供されることのない多額の資金援助が必要とされるなかで、経済的・社会的なレベルにおいて困難な任務を負っている。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:59245