シリアで新たな時代が始まる中、トルコにいるシリア人の母国への帰還に向けていくつかの方策が検討されている。トルコで一時保護登録されているシリア人293万6千人のうち半数が帰国すると予想されている。
◾️毎日1100人が帰国している
アリ・イェルリカヤ内務大臣は、今後シリアで取られる措置について民間団体と会合し、評価を行っている。イェルリカヤ内相は、民間社会団体、特に自発的に帰還を希望するシリア人のため、その流れを補助しようと現場で活動している団体から知見を得ている。イェルリカヤ内相は声明の中で、毎日平均1,100人から1,150人のシリア人が自発的に帰国していると述べた。
◾️往来の許可を
シリアの政治動向がトルコによって注視されるなか、今後の政策に注目が集まっている。シリア人の送還プロセスは慎重に実行される予定だ。シリア人の帰還に向けていくつかの方策が検討されているが、こうした期間についてはシリア人は数回にわたり母国へ渡航することを許可されるべきであると考えられている。情報筋は「人々はシリアに何回か行き、そこで何が起こっているのか、自分たちの家がどんな状態なのか、どうすれば生活していけるのか確認する必要がある。このためこれらの人々には数回国を行き来する許可を与える必要がある」と語った。
◾️法的地位が変更になる
評価の対象には、トルコに投資したり、ビジネス界で働いたり、教育を受けるシリア人の滞在も含まれる。このように滞在する人の法的地位は「一時保護」から「居住許可」に変更される。したがって、彼らは社会扶助や医療サービスの恩恵を[無料で]受けることができなくなる。シリア人が居住許可を取得するには、外国人に通常適用される手続きが実行されることになる。
◾️祖母が待っている
アサド政権の終焉後トルコに住むシリア人の母国への帰還が続いている。10年前にトルコで生まれたフセイン・アジズさんは、初めて故郷を見ることになると語った。
フセイン・アジズさんは弟を抱きしめキスしながら、「祖母がシリアで待っている。友達と別れるのはとても悲しかった。泣きそうになったけど、泣かなかった」と語った。コジャエリに13年間住んでいるというシリア人のファトマ・アッカさん(25)は、故郷に戻る幸せを感じていると語った。アッカさんは「故郷は美しいものだ。ここにいる間、私たちは客人として丁寧な対応を受けた。トルコに感謝する。両親の祖母たちに会うことになるので嬉しい」と話した。
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翻訳者:芝田幸恵
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