600万人のシリア難民はどこに?

2024年12月13日付 Jam-e Jam 紙

 シリア中央政府の崩壊によって、現在、同国の難民をめぐる状況は悪化している。

(ジャーメ・ジャム電子版)アルジャズィーラによると、ヨーロッパと中東の国々はシリア中央政府の崩壊に伴い、シリア難民を自国に送還しようとしているが、その一方で、大量の難民の帰還に対してこの国が耐えられないことを諸々の証拠が示している。

 2011年にシリア内戦が始まった時、この国の人口は2100万人であった。内戦による数十万人の人的な犠牲者とは別に、1300万人が同国で難民となった。

 2024年の国連の推計によると、未だ740万人のシリア人がシリア国内で難民となっている。一方で、490万人のシリア人が近隣諸国、主にトルコで難民生活を送っている。

 ヨーロッパ諸国もまた130万人以上のシリア難民を受け入れている。ドイツは最も多くの難民をアンゲラ・メルケル首相の在任中に受け入れた。

 国連の報告書によると、シリア難民を最も多く受け入れている国は順に従い以下の通りとなっている。

 トルコ:311万2000人
 レバノン:77万4000人
 ドイツ:71万6000人
 イラク:28万6000人
 エジプト:15万6000人
 オーストリア:9万7000人
 スウェーデン:8万6000人
 オランダ:6万5000人
 ギリシャ:5万人


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翻訳者:MH
記事ID:59329