作家セリム・イレリ、死去

2025年01月10日付 Cumhuriyet 紙

長年の闘病の末、一昨日亡くなった作家で脚本家、評論家のセリム・イレリ氏(75)の告別式が、タクスィムにあるアタテュルク文化センター(AKM)で執り行われた。告別式には、メフメト・ヌリ・エルソイ文化観光相、セリム・イレリの甥のフェルハト・ヌトゥク氏、イレリ氏の親族や親交のある人々、市民らが参列した。

トルコ文学の重鎮である作家で脚本家、評論家のセリム・イレリ氏は、搬送先の病院で一昨日亡くなった。セリム・イレリ氏の告別式は、タクスィムのアタテュルク文化センターで執り行われた。

告別式は、イレリ氏への1分間の黙祷で始まった。続いて彼の写真から成る短い映像作品が上映された。

告別式には、彼の家族、友人、親交のある人々、大勢の市民が参列した。

◾️「感謝と共にあなたを胸に刻む」

告別式で挨拶を行った甥のフェルハト・ヌトゥク氏は、「叔父は私に彼当人に関することで注意を促した。彼にことわらずには何もしないようにと言っていた。残念なことだが、今日は彼から許しを得ないまま話そうと思う。私を許してほしい」と語り出した。

ヌトゥク氏は、「不幸な子供時代や失恋の物語、挫折、様々な経験がセリム・イレリの人生だ。彼は芸術だけが、唯一すべてを変えることができると信じていた。今、あなたが遺した寂しさを抱えてあなたの作品に向き合おうと思う」と話した。

イレリ氏の友人である作家のアイシェ・サルサユン氏も告別式で言葉を送った。

サルサユン氏は、「とても悲しい、ここにいる皆が悲しんでいる。あなたは多才な文化人だった。愛する友人セリム・イレリを、とても一言で例えることはできない。あなたの存在や、私たちに遺し託してくれた作品、友情、私に教えてくれたことや生み出してくれた様々な感情を、感謝とともに心に刻む」と語りかけた。

◾️葬送の礼拝はヴァニキョイ・モスクで

セリム・イレリの亡骸は、AKMでの告別式の後、昼の礼拝に次いでヴァニキョイ・モスクで行われる葬送の礼拝の後にサフラユジェディット墓地にある家族墓に埋葬される。


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翻訳者:関口ひなた
記事ID:59463