モロッコ:無形文化遺産マルフーンの記念日に詩選を発表

2025年01月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■無形文化遺産であるモロッコの「マルフーン」芸術

【ラバト:本紙】

モロッコはマルフーン芸術の遺産が、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の無形文化遺産に分類された一周年の記念日を祝い、『名詩選集:マルフーン詩集の視点から』の出版を発表した。これはモロッコ王国アカデミーにより、モロッコの詩集とみなされるこの芸術を聴覚的・視覚的に記録するものである。特別委員会が選んだ120の詩文を含む名詩選集について、この詩選を準備する委員会の総合コーディネーターであり、学者・芸術家のアブドゥル・マジード・ファニーシュは、アカデミーはこれまでマルフーンのために書かれた詩集にかんする一連の出版を行ってきており、今回の詩選は「重要な飛躍」だと表現した。そして、この芸術を聴覚的・視覚的に記録する活動は丸一年を要したと述べた。

さらにファニーシュは本紙に、マルフーン芸術の記録におけるモロッコ王国アカデミーの活動は、モロッコ国王ムハンマド6世の委任の下、真正なる遺産に注意を向ける過程に入ったと話し、この詩選集の出版を発表をする記者会見中にアカデミーの報告者によるプレゼンテーションが行われた。報告者は聴覚的・視覚的詩選が、モロッコ王国アカデミーによるこの真正な芸術への関心の枠組み内における試みであり、その取り組みの実績の一環であるとみなした。そして詩選が60編のカスィーダと60編のサラーバを含んでいると明らかにした。(サラーバとはマルフーンのあらゆる形式を組み合わせた旋律的な導入部分のことである。)

(後略)


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翻訳者:田中友萌
記事ID:59466