レバノン:ダム湖の貯水量が大幅に減少、電力不足の恐れ
2025年01月11日付 al-Mudun 紙
湖底に貯まっている約 5000 万㎥の水は発電量の計算には含まれない(『ムドン』紙)
■カラウン湖の貯水量が減少
【レバノン:本紙】
レバノンでは、降雨の遅れで、北東部のベッカー県西ベッカー地区にあるダム湖、カラウン湖の貯水量が減少し、(その下流にある)アブドゥルアール発電所の発電量に影響を及ぼしている。
カラウン湖の主要資源であるリタニ川を管理する国立リタニ河川局のサミー・アラウィーヤ局長は、「カラウン湖の貯水率は年間を通じて水不足であることを示している。貯水量は冬季でも減少傾向にある」と述べた。
局長は、「湖の貯水量は6000万㎥を下回っており、今後数ヶ月間、水力発電量に影響を及ぼす可能性がある」と説明した。同氏は以前、『ムドン』紙のインタビューで、「湖底に貯まっている約5000万㎥の水は、堆砂物を多く含むため、発電量の計算には含まれていない。この全量をすべて水と見なすことはできない」と答えている。
アラウィーヤ局長は「ダムの貯水位は海抜標高839.04m、カラウン湖の貯水量は5843万6000㎥、リタニ川からの流入量は2.85㎥/秒、アブドゥルアール発電所の放流量は5.59㎥/秒である」と指摘した。
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翻訳者:山中李咲
記事ID:59474