トルコ音楽:観に行かなければならない、聴かなければならない音楽の旅路「トルコ音楽100年展」
2024年12月14日付 Hurriyet 紙

ガズハーネ博物館で開催されている「トルコの音楽100年:共和国の歴史の音楽のパノラマ」の展覧会では、過去から現代に至る音楽の歴史に影響を与えたアルバムの数々から、コンサートポスターに至るまで多くのノスタルジックな品々が紹介されている。展覧会と並行する形で限定版として生産されたレコード、4枚のCD、そして1枚のカセットからなる「音楽によるTR100年」のセットはインターネットから注文をすることができる。
セゼン・アクスが最も愛したミュージシャンはピーター・ガブルエルとエディット・ピアフであることをご存知だろうか?私も最近訪れた展覧会のお陰でこの知識を得た。共和国の歴史のレンズから眺める「音楽のTR100:共和国史の音楽パノラマ」の展覧会はカドゥキョイのガズハーネ博物館で1月10日まで開催されている。イスタンブル広域市文化ASが、共和国100周年のために特別に準備を行った音楽TR100のプロジェクトの一環として開催された展覧会は、過去から今日に至るまでの(1923-2023)の音楽の中で起こった変化、音楽再生機器そして音楽を聴く習慣の変遷を提示している。
■芸術家のアンケート
音楽ライターのデリャ・ベンギ、そしてムラト・メリチがキュレーターとなって準備を行った展覧会では時代に大きな影響を与えた雑誌、レコード、カセット、コンサートのポスター、テープそしてレコードプレイヤーのような再生機器が展示されている。
これらを目にする中でアジュダ・ペッカン、エルキン・コライ、エロール・ブユクブルチュ、オルハン・ゲンジェバイ、そしてムスリュム・ギュルセスのコンサートのポスターなどが掲載されている何年も前の雑誌、そして新聞に掲載された芸術家のアンケートに至るまで興味を引く数多くのドキュメントに出会うことだろう。アジダ・ペッカンの年を古びることのない美しさを提示している1980年6月22日にアタテュルク文化センターで開催したコンサートのポスターも大変に素晴らしい。
セルダ・バージャンの『世界よこれが正義なのか』、オルハン・ゲンジェバイの『この世界は滅びてしまえ』、ミュスリム・ギュルセスの『反抗』・・・ミュージシャンたちが主役を務めた忘れることのできない映画のポスターも恐らく多くの人たちがこの展覧会のお陰で初めて見ることができたはずだ。シャハン・ヌホール、オルハン・ジェム・チェティン、ムフシン・アクギュン、そしてアイリン・ギュンギョルが撮影したモル・ヴェ・オテスィ、マーベル・マティス、そしてなどの人物のポートレイト写真も展示されている。
■サフィエ・アイラからガエ・ス・アクヨルまで...
展覧会の最後にある『音楽のTR100』のセットも仔細に眺めてみた。このプロジェクトでは共和国の音楽的な遺産に対しても敬意を払ったことを強調する文化協会 局長ムラト・アッバス氏は、展覧会のオープニングで、「私達の展覧会の基盤を作り上げた音楽TR100セットは、共和国の歴史上音楽に対して行われた最も包括的な仕事の一つであるという最初の、そして唯一のものだという特徴があります。各種の準備を2022年4月に開始したこのプロジェクトは1920年代から今日に至るまでトルコのポピュラーミュージックの過去を、異なるフォーマットを用いて結集させたものなのです。」と述べた。
muziktr100.kultur.istanbulのインターネットアドレスから、イスタンブル本屋支店
で購入できるセットでは、
レコード14枚、CD4枚、カセット1枚、そして様々な楽曲の物語を含んだカタログで音楽愛好家に対するアーカイブを提供している。このセットではサフィエ・アイラ、ティムール・セルチュク、エルキン・コライ、ジェム・カラジャ、ビュレント・オルタチオール、そしてセゼン・アクスのような錚々たる人々に並んで、ガエ・ス・アクヨル、メリケ・シャーヒン、ブユク・エヴ・アブルカダそしてジャクジーのような現代の成功を収めている人物たちの楽曲を収録している。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:59545