60億ドル相当土地をめぐり偽相続人

2025年01月31日付 Hurriyet 紙

アンタルヤ県中心部にある地価60億ドル以上、4000平方メートル近くにわたる土地の3分の1を保有していたアラブ人のスレイマンの娘ハッヴァとアイシェの相続人による相続人リストを再び作成するようにという要求が拒否された決定が、高等裁判所で破棄された。

アンタルヤ第1簡易裁判所は、県内で最も地価の高い公園、公共建築物、5つ星ホテル、スポーツ施設、約10000軒の家屋があるメルテム地区やバフチェリエヴレル地区、それにコンヤアルトゥ海岸公園を含む約4000平方メートルの土地について、アラブ人のスレイマン(ハジュ・スレイマン)、ハジュベキルザーデ・ハジュ・メフメト・アー、財務省などが1992年時点で共同で保有する相続人となることを決定した。アンタルヤ土地登記裁判所は、この決定に沿って土地調査を実施した。

■偽の相続

2011年に、現在の価値で約60億ドルになると明らかにされた土地を共同で保有していた3人のうち、アラブ人のスレイマンから土地を相続した人の中に、偽の記録を利用したバルベイリ・ハッヴァとアイシェという女性たちがいたことが判明した。

アラブ人のスレイマンの娘であるアイシェの相続に関する調査の中で、この家系の人物が相続リストにおらず、ハッヴァという名の女性に関してリストに不正が加えられたことで別人のハッヴァが記載されており、偽の相続人となっていたことがわかった。

弁護士はバルベイリ・ハッヴァとアイシェについて、第1簡易裁判所が1992年に発出した決定の更新に向け、アンタルヤ土地登記裁判所に申請を行った。アンタルヤ土地登記裁判所はこれを棄却した。

■棄却決定は上告で破棄

原告側の弁護士は、アンタルヤ土地登記裁判所による棄却決定について上告した。アンタルヤ地方裁判所第8法廷は、アンタルヤ土地登記裁判所の決定を破棄した。

新しい相続文書をもとに控訴を要求した弁護士は、次のように評した。「決定が上告されたことについて、アンタルヤ地方裁判所第8法廷は、上告申請の受理と第一審裁判所の決定の取り消し、第一審裁判所への訴訟の差し戻しを決定した。

現状では、相続権の請求の取消決定により土地登記裁判所の審理が再開され、新しい判決が下されること、また現在の土地登記における土地保有者とその比率が変更されることが問題になる」と述べた。

■報告の後、相続人でないことが判明

一方、自身が相続人であると主張していた公文書総局勤務のヒュスニュ・イイト氏は、2011年にアンタルヤ第4簡易裁判所に相続権を請求した。

裁判所の指示に沿って、専門家による報告が作成された。報告は、オスマン語で書かれたシャリーア法廷台帳の記録とこれまでの全ての相続権の請求を調査のうえ作成され、アラブ人のスレイマンの相続人として最初の妻との間の娘であるアイシェ、2番目の妻との間の息子であるメフメト・アリ、オスマン、ハジュ・ネジプと娘のゼリハ、ハッヴァが記載された。

報告にはこの6人の名字も記載されている。専門家の報告によれば、ヒュスニュ・イイト氏はこれらの家の相続人ではないということだ。

■この裁判も控訴された

アンタルヤ第4簡易裁判所で続いている相続権の請求プロセスでは、専門家の報告にかかる費用の納付のため、請求を行ったヒュスニュ・イイト氏に時間が与えられた。イイト氏は専門家の報告では偽の相続人とされており、この費用を収めなかったため請求は棄却された。

他の参加人代理人と原告による裁判費用の請求も、裁判所に受理されなかった。アイシェ氏の相続人である原告は請求を上告した。

アンタルヤ第4簡易裁判所の決定に関する上告手続きは続いている。

■全ての工事プロジェクトが止まる可能性あり

アイシェ氏の相続人の弁護士は、他にも次のように言った。「アンタルヤ第4簡易裁判所での相続権の請求の結果によって、請求が再度なされ、アイシェという名のアラブ人のスレイマンの娘が所有する形で登記が変更されれば、共同所有者として記載されているアラブ人のスレイマンの相続人たちへの分配比率減少と、それによって続く全ての土地収用訴訟、全ての工事プロジェクトが止まる可能性などが問題になる。」


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:59622