
キャドゥーポロウまたはキャイーペラーは、マーザンダラーンの伝統的な料理の一つで、特にシャベヤルダー(イランにおける冬至の夜)に振る舞われる。
【ハムシャフリー電子版】マーザンダラーンの人々のチェッレショー[シャベヤルダー]は、一般に家族の大きな家や、その家族の祖父、マーザンダラーンの人々の言葉で言えば「ギャテペル」の家で催しが行われる。マーザンダラーンの人々はシャベチェッレ[シャベヤルダー]の際、コルスィー[イランのコタツ]を囲んで座り、さまざまな料理をその上に並べる。普通この夜は、米を「キャイーペラー」と呼ばれるバターナッツかぼちゃ[ペルシア語ではキャドゥーハルヴァーイー;冬かぼちゃの一種]と一緒に炊き込む。もちろん、他にもゼレング[マツカサアザミ]などの香草を腹部に詰めた地元の鶏や鴨の料理にザクロ、タフチーン[鶏肉、卵、サフラン、ヨーグルトなどで作られる炊き込みご飯で、しばしばホールケーキ状に盛り付けられる]も供される。
◆必要な食材
バターナッツかぼちゃ、米、塩とターメリック、玉ねぎと砂糖少々(もちろん、好みに応じて付け加える)
◆作り方
まず初めに、かぼちゃをよく洗い、皮を削ぎ落とす。
その後、かぼちゃを角切りにして細かく刻む。
米も洗い、それに塩と水を加える。
米を炊いている湯が沸騰したら、かぼちゃを加える。
米とかぼちゃをおよそ5〜7分間沸騰させると湯を切る[米を炊いた湯を濾す]段階になる。
米の湯を切る時間になったら、ターメリックを加える。
次に、ポロウの具材を、底に油を塗った深鍋に入れる。
弱火でポロウをよく炊き込む。
第2手順では、玉ねぎを細かく角切りにし、ニンニクと一緒に炒める。
次に、バターナッツかぼちゃを角切りに刻み、ニンニクと玉ねぎに加える。
シナモンとクミンも少々加える。
この段階で、砂糖もお好みで加える。
この混ぜ合わせたものを、湯を切った米と混ぜ合わせる。
混ぜ合わせたポロウを深鍋に入れて炊く。
◆効能
この地方料理にはとても多くの効能がある。かぼちゃ、乃至はバターナッツかぼちゃは、髪の成長を促したり、髪を柔らかくしたり、また咳や風邪の症状の改善に非常に有用であり、体を健康にするのに役立つ。調理されたバターナッツかぼちゃに含まれている栄養素は子どものより良い発育を促し、子どもに有用である。バターナッツかぼちゃはカリウムを含んでおり、カリウムは子どもたちが1日を通して十分なエネルギーを得るための要因となる。さらに、バターナッツかぼちゃはダイエットをしている人にはとても優れた食べ物の一つである。調理されたバターナッツかぼちゃは男性ホルモンのテストステロンレベルを高めるのに役立ち、男性の性的不能を治療することもできる。かぼちゃとりんごのコンポートは、前立腺炎患者に取って効果のある食べ物の一つだ。
バターナッツかぼちゃを調理して、クリーム状にして顔に塗って30分ほど待つと、顔色が明るくなり、顔がツヤツヤで綺麗になる。また、かぼちゃの煮汁には利尿作用があり腎臓疾患や膀胱疾患の治療に効果的である。
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翻訳者:KT
記事ID:59653