DEM党からオジャラン関係発表「国の運命を変える呼びかけがなされる」
2025年02月11日付 Cumhuriyet 紙

人民の平等と民主主義党(DEM党)の共同党首トゥライ・ハティムオールラル氏は、議会会派会議で発言した。イムラルでの会談に関する説明の中で、ハティムオールラル氏は「政権は計画を明らかにする必要があります。」と述べた。テロ組織PKKの指導者であるオジャランが行うとされる呼びかけに関して話した同氏は、「国の運命を変えうる歴史的な呼びかけを準備しています。この呼びかけは平和と民主主義にとってセンシティブなものです。」と述べた。
DEM党の共同党首トゥライ・ハティムオールラル氏は、党の週例会派会議で、議題について評価を行った。
ハティムオールラル氏の発言の前には、カフラマンマラシュ地震の記念日を取り上げショートビデオが上映された。
■自治体への「都市合意」捜査
ハティムオールラル氏は、今朝イスタンブルで自治体に対して行われた「都市合意」捜査について、「政治的クーデターです。再び政治的クーデターで目覚めた。『都市合意』とは共生のための枠組みであります。」と述べた。
■アブドゥッラー・ゼイダンへの実刑
DEM党所属のヴァン広域市市長アブドゥッラー・ゼイダン氏に対して、3年6か月の実刑が言い渡されたことに関して、ハティムオールラル氏は以下のように述べた。
「この判決はヴァン市民の意思を無視する決定です。私たちはヴァンで歴史的な成功を収めました。この判決はヴァンの人々に対する罰です。私たちは決して受け入れません。当選証書が授与された時に同様のことが行われていました。政権はこのような措置を利用して、対話から逃れようとしているのか?」
■オジャランの呼びかけ
テロ組織PKKの指導者アブドゥッラー・オジャランが行うとされる呼びかけに関して話したハティムオールラル氏は以下のように述べた。
「彼は国の運命を変えうる歴史的な呼びかけを準備しています。この呼びかけは平和と民主主義にとってセンシティブなものです。私たち、DEM党として、オジャラン氏が呼びかけを行う前に複数の会談を実現してきました。これらの会談に希望を持っています。私たちがさまざまな層の人々と行った会談では、皆が、平和が必要だと発言していました。100年間のクルド問題を、暴力と対立の枠組みから法的な基盤へ移行させる準備はできていますか?すぐにでも政権はそのことに関して責任を果たすべきです。一方的な平和はありえません。政権は計画を公表する必要があります。」
■質疑応答:「呼びかけはいつ行われるのか?」
DEM党の会派会議後、オルチュ(ハティムオールラル)氏は記者の質問に答えた。
オジャランの呼びかけについての質問に対し、オルチュ氏は以下のように述べた。
「呼びかけが2月15日に行われるという報道もありました。しかし、15日までに間に合わない可能性があります。なぜなら、私たちの代表団がクルド自治政府への訪問を予定しているためだ。同時に、代表団や党本部での協議も続いています。これらの協議の結果をともにオジャランに伝える予定です。予想すると、今月中に歴史的な呼びかけが実現する可能性があります。」
呼びかけの内容についての質問には、「呼びかけは、クルド問題が今日まで続いている武力や暴力によって解決されるものではなく、解決プロセスは法と政治の場に移行するべきだという趣旨になるでしょう。」と答えた。
■エルドアンについての質問に対する回答
エルドアン大統領がこの呼びかけに前向きな反応を示していないという質問に対して、オルチュ氏は以下のように述べた。
「イムラルからも、野党からも、社会的なダイナミズムからも、そして国民からも、重要な形で、平和に関するコンセンサスが存在している状況です。現在、トルコでは誰もが平和を求めている。私たちが行ったすべての会談において、人々は平和の確立を望んでいるというメッセージを発しています。このことから社会も、政治も、野党も準備ができています。しかし、政権は明らかに準備をしていません。政権は解決プロセスに関する計画を示すべきです。オジャランに対する隔離措置は解除されるべきです。今朝、イスタンブルの自治体に対する作戦や、ヴァン市長への刑罰によって、このプロセスが混迷状態にあります。政権は平和と対話の道を開くべきです。」
■2023年2月6日の大地震
ハティムオールラル氏の発言の要点は以下のとおり。
「震災から2年が経過したが、被災者の問題は解決されていません。国有地があるにもかかわらず、政府は一般市民や農民の土地を『再開発地域』と称して奪おうとしています。被災者たちと対立しています。第一に、政権は被災者を単なる顧客とみなし、利益を目的とした建設業者の論理で動いています。第二に、地域の人口構成を変えようとしています。現在でも学校、病院、医師がありません。そこに住む人々が移住せざるを得ない状況にしているのです。被災者たちは災害資本家に抵抗し続けています。私たちは震災の現実とその後の対応を決して忘れてはならない。2028年になってから、ようやくトルコを立て直すことを新たに思いついたようだ。人々が直面している経済的な問題に目を向けるのが遅過ぎます。この政権は、かつての国会議員が受けた交通違反の罰金を国民に負担させようとしています。我々はこれを認めません。この政権は労働者に敵対する政権です。AKP政権下ではストライキが禁止されました。私たちは『パンと平和』の闘いを一緒に進めるべきです。平和が勝ち、貧しい者が勝ち、労働者が勝たねばなりません。」
■「戦争ゲームでもしているのですか?」
「シリアでは、アレヴィー派やクルド人を無視して未来を築くことはできません。シリア北部および東部の自治政府を常に『攻撃する』と主張する者たちに質問したいです。あなた方はコンピューターで戦争ゲームでもしているつもりなのですか?」
■自治体への捜査
「これは政治的なクーデターです。『都市合意』は共生のための方策です。それをどのようにして犯罪とみなすのですか?一方で『平和』を訴えながら、他方で『都市合意』を逮捕理由として記載しようとしている。我々は決してこれを受け入れられません。」
■アブドゥッラー・ゼイダンへの実刑
「この判決はヴァン市民の意思を無視するものです。政権はあからさまに不和の種を蒔いています。政権は対話を拒む口実を探しています。しかし、私たちはそれに屈せず、平和を築くための闘いを続けます。」
■オジャランの呼びかけ
「オジャラン氏は今後数日以内に、国の運命を変えうる歴史的な呼びかけを行う予定です。この呼びかけは、トルコにおける衝突の時代を終わらせ、平和と民主主義の扉を開くためのものです。この呼びかけによって利益を得るのはクルド人だけではありません。8500万人のトルコ国民全員が恩恵を受けることになります。100年にわたるクルド問題を、暴力と対立の枠組みから法的な基盤へ移行させる準備はできていますか?すぐにでも政権はその責任を果たさなければなりません。一方的な平和はないのです。政府は計画を明らかにすべきです。平和を恐れているのですか?私たちは、呼びかけが行われた後も決して簡単な道ではないことを理解しています。しかし、我々DEM党はこの道を歩む覚悟があります。解決を生み出すためにこの道を追求していきます。」
■バルザーニーとの会談
「DEM党のイムラル代表団は、バルザーニー氏と包括的な会談を行う予定です。この会談を通じて得られた知見をオジャラン氏に伝えることになります。」
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翻訳者:鈴木啓太
記事ID:59667