ゼレンスキー・エルドアン会談を世界はどう伝えたか

2025年02月19日付 Hurriyet 紙

レジェプ・タイイップ・エルドアン大統領が、昨日ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との間で実現した会談が、本日世界のメディアで目立った見出しの一つになった。新聞各紙は、アンカラでの首脳会談を詳しく報じる中で、エルドアン大統領の「我が国は和平交渉の理想的な開催国となるだろう」という発言を強調した。

約三年間続いているウクライナ戦争を終結させるために動き出したアメリカは、昨日サウジアラビアの首都リヤドでロシア側と会談した。ウクライナ政府を含まない上位レベルの代表団間の会談は、ヨーロッパとウクライナの双方からの反発を招いた。

◾️アンカラで重要な首脳会談

ウクライナのゼレンスキー大統領は、リヤドでの会談が行われた同時刻にアンカラでエルドアン大統領に招待されていた。両首脳は一対一及び代表団間の会談ののち、共同記者会見を開催した。

ゼレンスキー大統領は、「ロシアとアメリカの会見は、私たちにとって驚きだった。メディアから知った。」と語り、リヤドでの交渉の場に、ウクライナとトルコも加わる必要があると指摘し、次のように言葉を続けた。

「トルコは、私たちの領土保全について常にとても原則的です。トルコは、私たちの兵及び市民の解放のために、支援を提供してきました。この戦争を恒久的な平和で終わらせるためには、いかなる失敗も犯してはなりません。この交渉が成功すれば、これらの保証はこれらの国の参加によって実現するでしょう。エルドアン大統領には、この意味で感謝しています。」

エルドアン大統領は、トルコが今日まで戦争を終結させるために講じてきた措置に注目を促し、そして「過去三年間我々が進めてきた積極的外交を考慮すると、ロシア、ウクライナ、アメリカの間で今後開催される可能性のある会談にとって、我が国は理想な開催国となるだろう。」と述べた。

◾️エルドアン大統領の発言、世界で報道

アンカラにおける首脳会談とエルドアン大統領・ゼレンスキー大統領の声明が、本日、世界のメディアで注目の見出しの一つになった。

AFP通信は、NATO加盟国のトルコが戦争状態にある黒海の隣国と良い関係を維持しようとしていると強調し、「アンカラは、ウクライナに無人航空機を提供し、西側主導の国々がモスクワに課した制裁を逃れた。さらに、ロシアとウクライナの間でも何回も捕虜交換の仲介を行った。これらの交換によって、戦闘が継続しているにも関わらず何百人もの捕虜が自宅へ帰ることができた。」と述べた。

AFP通信はさらに、エルドアン大統領が戦争当初から、自身を二カ国の重要な仲介者、潜在的な平和の使者として位置付けていることを指摘した。

ニュースサイトのアル=モニターもまた、エルドアン大統領がロシア・ウクライナ間の交渉にとって最も適した国はトルコであると述べたと強調し、「アンカラは、ウクライナとロシア間での中立政策の一環として、西側がロシアに行った制裁には参加せず、ウクライナに軍事支援を提供し続けた。ロシア海軍の艦艇に対して、ボスファラス海峡を閉鎖し、彼らが黒海を出入りできないようにした。アンカラは、さらにイスタンブルでロシアとウクライナの使節団間で一連の直接的な和平交渉を主催した。」と報じた。

ユーロニュースは、ゼレンスキー大統領のトルコ訪問を詳述した記事で、「エルドアン大統領は、現段階において、戦争を交渉を通じて迅速に終わらせるためにドナルド・トランプ米大統領が開始した外交的取り組みが、トルコが過去三年間進めてきた政策とも一致していることを強調した。そして、トルコが過去これまで行ってきた仲介の取り組みを考慮すると、トルコが和平交渉において『理想的な開催国』となりうると指摘した」と報じた。

キーウ・インディペンデント紙は、エルドアン大統領がウクライナの領土保全、主権、独立に対する支持を改めて表明したと報じ、また、エルドアン大統領の次の発言を強調した。

「交渉を完了し、持続可能な平和を実現するために、あらゆる支援を提供することを強調しました。この戦争は終わりを迎えるべきです。過去三年間に渡り、進めてきた積極外交を考慮すると、ロシア、ウクライナ、アメリカの間で今後実現されうる会談において、我が国は理想的な開催国となるでしょう。」

タイムズ・オブ・イスラエル紙は、「エルドアン大統領は、ロシアとウクライナの間で約三年間続いている対立を終わらせるために今後開催する会談において、トルコは理想的な開催国となると述べた。」と読者に伝えた。


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翻訳者:田端咲希
記事ID:59704